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長野市にある漢方とハーブのお店なつめやブログ

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Oct.12 2018 | category:漢方養生

更年期とライフステージ

更年期とライフステージ

代表的な更年期症状というものが現れ、
年齢的なものを考えた時
自分も更年期なのかな、と考える時期がやってきます。

しかし、更年期というのは具体的に何歳〜というものではなく
人それぞれ症状の現れ方も、男性も更年期症状というものが
現れることがあり、人知れず、苦しんでいる男性もいるのです。

とは言え、東洋医学では女性は7の倍数、男性は8の倍数で
ホルモン分泌や身体の成長・老の過程が変化していきます。

女性では28〜35歳が気血が旺盛になるピークとなり
生命力が活発な時期。妊娠ズルならこと時期がやはり
一番望ましく、35歳以降は少しずつ衰えていき、49歳頃からもう一つの
下りピークに差し掛かります。
この辺りでいわゆる『更年期』の症状が現れ始めます。

男性ですと、56歳頃から男性更年期的な症状が現れてきます。

これは、あくまでも理論上の年齢です。

最近では若年性更年期症、などがありますから
年齢が若くても更年期的な症状が現れることがあります。


主な更年期症状

・下半身は冷え、上半身はのぼせる。
・急にドッと汗が出たり、寝汗をかく
・手足が急にカッと歩くなる、ほてる
・イライラしたり、落ち込んだり、気分の波が激しい
・眠れない、眠りが浅い
・動悸がする、物忘れが激しい
・抜け毛や白髪が一気に増えた
・頭痛・肩こり
などがあります。
他にもあるかとは思いますが主なものは上記のものになるかと思います。
これらは東洋医学では
〈気・血〉のバランスが崩れているところから生じていると考えます。
気はエネルギー=陽、血は体を作っているもの=陰
という陰陽の観点から観ることもできます。

陰陽をざっくり説明します(詳しい説明は後日記事にいたします)

陽は太陽・天を象徴とし、明るい・動きのあるもの・温熱のもの・気・男
陰は月・大地を象徴とし、暗いもの・静かなもの・冷えるもの、血・水・女

と区別されます。
なんとなくイメージがつくでしょうか?
この陰陽は相反する性質を持ち、互いに依存し、抑制し合います。
陽だけだと熱くなりすぎ、陰だけだと冷えすぎる。
それを互いにバランスをとりながら行き過ぎないようにしています。

女性はライフステージの中で
血を失う機会が多く、『陰』のエネルギーが不足気味になりがちです。
すると、相対的に『陽』のエネルギーが強くなります。
その陽のエネルギーが強くなると
イライラやほてり、のぼせ、動悸、不眠などが
現れやすくなります。
その一方で、陰も少ないが陽も少ないという方は
どちらかというとイライラするよち落ち込んだり、悩みがち
鬱っぽくなる傾向があります。
これは時期は違いますが、『産後うつ』も同じ理由から生じてきます。

また、五行の観点からも説明できますが、それは産後養生の記事で
詳しくかくこととします。

産後の養生と更年期

産後にしっかり、休むことができなかった、
出産時に大出血をした、
長期間、授乳をしていた
3〜4人の出産経験をしている、など妊娠時に血を失い
その回復が仕切れていないと『更年期症状』が早くから
現れたり、長く症状に悩んだり、ということになる傾向です。

そのほかの更年期になる原因

・夜勤が多い仕事をしていた
・夜は遅くまで起きている
・極端な食事制限をしたり、糖質が多くタンパク質が不足しがち
・激しく汗をかくような運動をしていた
・月経時の出血が多い

これは全て『血』が補いにくい状況です。
夜寝ている間に私たちは食べたものから『血』をつくりますが、
その原料はタンパク質です。
タンパク質を『陰』とするなら糖質はエネルギー、つまり『陽』
となり、陰が不足している状況に糖質が増えていくと熱量が
上がり、やはり更年期的な症状が現れやすくなります。
また、激しい運動で汗をかくと汗と血は同じものからできている、
という東洋医学の考え方から汗をかくほど血も失われます。

更年期症状を緩和する養生

・糖質(ご飯を除いて)は少なめに、たんぱく質は多めに
・夜は早く寝るように
・激しい運動ではなく、軽いウォーキングなどを毎日少しでも
やるように心がける

これは基本中の基本です。
けれど、これがなかなかできない〜、とおっしゃらず
やれることをコツコツやってみてください。
いろんな症状が出て、あっちこっちの病院へ行くよりも
自分が自分のために何か一つできることがあれば
それをやってみることから、色々なことが
変わっていきます。
自分の状態がよくわからない、
という方は一度ご相談ください☆

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