2019/06/19
梅雨の養生と胃腸のケア
梅雨の養生と胃腸のケア
東洋医学では一年を四季だけでなく
その季節と季節の変わり目、梅雨の時期を五行の
『土』の時期と捉えます。
土、そのものは湿り気があり、養分を蓄え万物を成長させる土台。
人の体の中で五臓は『脾(ひ)』という働きが
成長の中心となる栄養・水を吸収し、気・血を作り
全身の水の流れを統率し体を支えていく土台となります。
この『脾』というのは東洋医学独特の臓腑、いわばシステム・働きであって
実像があるわけではないので西洋医学的な『臓器』を当てはめにくいのですが
働きとしては『腸』の吸収システムに当たると考えることができます。
つなり、東洋医学でいう『脾』という消化吸収の働きは消化の働きは『胃』と
吸収は『腸』によるもの、ということになります。
腸は東洋医学でも『小腸』・『大腸』は六腑に属しますが、
特に『栄養の吸収』という観点から見たときには五臓の『脾』が相当すると
考えることができます。
命を繋いでいくために必要な栄養を吸収し、それをエネルギー(気)や
栄養を含んだ水(血)を作り出す場となるのは『脾であり腸である』ということ
になります。
胃が弱いのか腸が弱いのか
「胃腸が弱くて・・・」という仰る方がいますが、詳しくは
胃が弱いのか、腸が弱いのかでは消化が弱いのか、吸収が弱いのか
という違いになってきます。
『胃』というのは食べたものを分解し、吸収しやすい状態にする場なので
胃が弱い、胃もたれを起こしやすいという方は消化しやすいものを
召し上がる、ということを心がけるようにします。
一方、腸が弱い、というのは吸収しにくい、つまり
栄養を受け取りにくい状態で気血を作り出しにくい状況になってしまいます。
また、腸では食べたものからの栄養を吸収しるだけでなく水も吸収しています。
しかし、腸は水っぽい状況が苦手です。
適度に湿っていないと便秘になってしまいますが、水が増えてしまうと
下痢をしてしまう。
大地のシステムと一緒です。地面が乾いてしまっては作物は芽を出してくれませんし、
水が溢れてしまっては根こそぎ流れてしまったり、腐ったりしてしまう。
腸の働きは『水』の量に影響されやすい、と言うことができます。
その『水』と言うのは体の中でたまると、たまった場所で気血の巡りが
悪くなり、また、冷えやすくなります。
腸にたまってしまうと腸が冷えてしまい、
下痢が一向に治らないと言うことになります。特に梅雨の時期や『土』
の時期というのは自然界の水が増え、脾の働きが弱くなりやすいため
体の中の水の流れ、排泄を促すようにしながら、脾の働きを
整えておく、ということが大切になります。
体の中にたまる水は病理産物を作りやすい
『水』が体の中で溜まったとき俗に言う『水滞』と言う方も
いますが、『痰飲(タンイン)』とも言います。
(このブログでは痰飲で書いていきます。)
痰飲は浮腫み、と言う初期の段階では食べ物や汗をかく、などで
比較的、改善しやすい状態です。が、それを放置しておくと
だんだん溜まっていた水が粘着してきて、流れが悪くなります。
スライムのような状態ですね。下半身ではセルライド、と言う
脂肪の塊のようなものができ、また静脈瘤などの瘀血が
生じているような浮腫んだ足、と言うのをイメージしていただくと
わかりやすいかと思います。
下半身のセルライドや静脈瘤は体の表面なのでわかりやすいですが
実際は内臓を含めて全身のいたるところに痰飲は生じます。
頭部にも生じてくると水が溜まったようなボワーンとした
耳鳴りや、鼻づまり、めまい、頭重感などが生じたりします。
また、その症状は天気が悪くなる前になると悪化する傾向があります。
また、胸、卵巣、などにも溜まるとやはり厄介な病理産物を
作り出してしまったり、関節にたまると関節の痛みやしびれなど
が生じてきます。腸に貯まれば下痢になり、胃に貯まれば吐き気・胃もたれ
につながる、と様々な体調不良の原因になりやすいのが水の滞りである
『痰飲』となります。
それだけでなく、痰飲はもともと『水』ですからタルミが出てきます。
浮腫みなのかタルミなのかわからない・・・と言うことが
生じてきます。これは体型だけでなく、顔のたるみにも
当てはまることですから高価な美容液を使うよりも
痰飲を作らない、と言うことを心がけたほうが美容にも
良い影響が出てきます。
胃腸が元気な方は肌艶良く、ハリもある、と言うことですね。
脾を元気にして『痰飲』を作り出さない
『脾』の調子が良いと食べたものからの栄養の吸収が良くなり
体にも余計な水が溜まりにくく、スッキリした状態になります。
浮腫みも生じにくく、お通じも快調、と言う理想的な状態です。
そして上記にもあるように、見た目にも肌ツヤが良かったり
張りがある。体も余計なタルミがないわけです。
どうしたらこの状態になるのか?
腸を冷やさない、生ものを食べない、食べ過ぎない、
油・甘味を控える、です。
シンプルです。
特に最も避けなければならないのは
『冷たい+油+甘い』の組み合わせ。
これは体に一番溜まりやすく、いろいろな病気の元となりやすい。
甘味といっても甘味料の甘味や果物の甘味になります。
穀物、特にコメなどの甘味は生活していく上でのエネルギー源としては
必要なものです。
穀類・芋類などの炭水化物はエネルギーとして必要なものですが
肉体を作り、肉体を維持していくために必要なものはタンパク質です。
嗜好品としての甘味をできるだけ減らす。
どうしてもの時は『冷たい+油』が加わらないようなものを食べると言うことです。
そして、腸の中の細菌が喜びそうな餌、食物繊維などを含んだ食材や
発酵食などを増やしてあげると腸そのものも元気になってきます。
梅雨の時期は脾の働きが低下しやすく、体の中に
痰飲ができやすい時期です。夏が来る前に胃や腸の働きを
整えて夏の暑さに負けないように整えておく大切な時期です☆
8月のカネマツ講座でも引き続きこの脾について説明しますので
ご興味のある方は是非ご参加ください。

今月のカネマツさんのお弁当は食べ応えがありました〜!!
・タケノコと梅かつおのご飯
・ひじきのマリネ(レモンの香りがとっても爽やか)
・巡りチャプチェ(紫蘇や山椒を少し加えて)
・さっぱり夏の黒酢煮(黒酢は血の巡りを改善してくれるます)
・じゃがいもともずくの味噌汁(1日1種類は海藻を食べることをお勧めします)
・長芋のおやき・梅味噌(もちもちこんがり。美味しいおやつ!)
参考記事:
・めまいについて
・デトックスと東洋医学
2019/06/11
色々な発熱・熱証
色々な熱証
東洋医学では体の中にできる熱・寒でその時の
エネルギーの状態をみます。
単純に熱証は『体が熱っぽい』という状態を指すわけではありません。
身体の熱と精神の熱
『熱』は身体だけでなく、精神にも生じます。
『身体的な熱』は元々エネルギーの状態が強いタイプの方です。
やはり、見た目にもエネルギッシュだったり、疲れ知らず、という方に多いです。
一方、『精神の熱』というのが東洋医学ならではの視点です。
精神の熱が
・良い動きをしている時=エネルギーが充実している
やる気がみなぎる、エネルギッシュ
・動きが良い状態ではない時(気滞)=エネルギーが溜まってる
ストレスが溜まって発散できていない・イライラする・眠れない
という大まかな表現になります。
ストレスが溜まりやすい、緊張しやすい、という方はエネルギーの流れが
滞りやすい『気滞(きたい)』という状態になりやいです。
気持ちの面で熱=エネルギーが充実していてそれをうまく使えている時と
そうではなく、エネルギーが溜まっている状態になってしまうときがあります。
溜まっているエネルギーを発散しようとお酒を飲んだり、食べ物で発散したり
運動で発散したり、と無意識の中で『発散』させようとしています。
ただし、お酒を飲んだり、食べ物(辛いもの・甘いもの)で発散させようとすると、
さらに熱を溜めてしまうことがあります。
元々の性格的なこともありますが、溜め込んでしまう、という方もいます。
その場合、その溜まったエネルギーが人によっては
・発熱・下痢・出血・湿疹(アトピー)
という熱を身体の外へ出そうという身体表現が体調変化として現れることがあります。
元々の身体的にもエネルギーが比較的強い方は発熱(高熱)・出血(特に鼻血)、と言った形を
とることが多いですが、そうでない場合は下痢や湿疹という形をとることがあります。
また、便秘などをしているとやはり排泄での熱の発散ができなくなるので
熱がたまりやすくなります。
わかりやすい例で言えば、便秘をすると吹き出物がでる、と言った感じですね。
(夏は特に便秘しやすく、熱がこもりやすくなりますから
肌荒れが気になる方は辛いものを食べるのは控えた方が賢明です。)
基本的には『熱』というものを発散させるときは体を動かして汗をかいた方が良い、
と考えています。
ためすぎて体調変化として出ないようにした方がいいわけです。
汗を書く、と言っても大汗かくようなほどではなく
汗ばんだな、という程度位とどめておいたほうが身体のエネルギーを
消耗しすぎることがなく、運動して疲れる、ということは防げます。
特に女性は汗をかきすぎると『血』の消耗に繋がってしまい
血の巡りが悪くなってしまうことがるので要注意です。
汗をかく、というのは熱の発散になり、
夏でも汗をかけないと熱がこもりやすくなってしまいます。
子供でも熱中症などで痙攣などを起こしてしまうことがあります。
日頃からよく遊ばせて汗をかきやすい状態にしておいてあげることが
大切です。
また、大人でも冷房が効いた中にずっといると下半身が冷え切ってしまい
熱が頭部にたまりやすくなります。汗をかいているからと言って
氷の入ったものを飲んだり、冷たいもの、生物を食べたりしていると
熱がこもりやすくなってしまいます。
夜は足湯をしてしっかり下半身を温め、頭部はアイスノンなどで冷やすようにする
のがオススメです。
夏は夏野菜で熱を冷ます
食べ物では熱を発散させる辛味のものがありますが、前述したように
熱がかえってこもってしまうこともあります。
辛味のものを食べて水分をがぶ飲みして胃腸を働きを弱めてしまいかねません。
また、辛味のものは一時的にエネルギーが上昇するので
スッキリして、元気になったような気がしますが
そのあとにドッと疲れる元になったり、イライラの元になりやすいので
要注意です。
キャンプなどで焼肉、ビールなどで楽しくやった後に
ドッと疲れたり、夜に眠れなくなった、なんて経験ありませんか?
夏はトマトやキュウリ、ゴーヤ、などの夏野菜や海藻などを食べて
日頃から熱が体にこもらないようにしておきます。
ただし、生で食したりすると胃腸を冷やしすぎて
しまうことがあるので、サラダや味噌きゅうりで食べるよりも
お酢・生姜やミョウガ、シソなどを組み合わせてマリネのように
して食べた方が、夏バテの予防にもなります。
また、健康志向で玄米を食べるのも夏は控えめにして
せめて5分づき米に押し麦などを加えるなどするくらいにして
熱が便や尿などの排泄物で発散できるようにしておくと、
『精神の熱』がこもらず、夏でもあまりイライラしたり、眠れない、などということを
防げるでしょう。
2019/06/07
養生は健康貯金
『養生』とは
なつめやはお客様の体調や体質などを伺って
そこに季節などを考慮して漢方薬をお作りしています。
カウンセリングでは食事の内容や就眠時間など
生活面も必ずお伺いします。
漢方薬は体質改善や体調を改善するためのものですが、
ご自身の食事や生活習慣などを見直さなければ
改善できるものもできないことが多いからです。
例えば病院でコレステロールが高いから、血糖値が高いから
と薬をいただいても、相変わらずの油っぽい食事や
甘いものなどを食べていては改善しないのは想像に難くないことです。
しかし、運動は?というとそれはできる方もいればできない方もいる。
食事の改善も運動も同じくらい大切なことです。
それは漢方薬も西洋薬も同じことです。
ですが、東洋医学はその人の『気』というものも観察しますので、
『気』が不足せず、滞らず、ということも重要視します。
『気』というのはエネルギーですから疲れていれば休む、
ストレスなどで滞っていればストレスをうまく流す、
そして、過剰な刺激を与えない、ということも意識します。
様々な刺激は心を活発させることもあれば
疲労させることもあります。
運動も適度なものは身体をほぐしてくれますが、
健康に良いからと激しすぎる運動はむしろ身体を疲労させ、
精神的には交感神経が優位になってしまい興奮しやすくなってしまいます。
体が疲労して頭が興奮しているなんて、あまり健康的ではないですよね。
心身が程よくほぐれる、ということが大切。
ストレスを発散するためにお酒を飲む、甘いものを食べる
など、意識的にしている場合も、無意識にしていることも
ありますが、どちらも心身にとっては不健康な状態です。
ストレスのため、と意識できていればまだいいかもしれません。
『養生は健康貯金』
『養生』というのは食事や生活習慣だけでなく気持ちの面でも
ストレスを溜めず、生命力を高める習慣の総称です。
そして、私は『養生は健康貯金』だとも考えています。
日々、歳をとります。
それは生まれてから以降は成長し、成熟し、ある一定の成熟の頂点を
迎えると誰しも生命力は緩やかに下降していきます。
そしてやがて死を迎えます。
『養生』というものは『生(せい)』を『養う』と書きます。
自分の命のエネルギーを高めるもの。
死に向かってきていく中で、より自分の命を輝かせ
生活を充実させ、様々な活動を味わい尽くすために
『命のエネルギー貯金』としてコツコツ積み立てるものと
考えてみると、少し、養生に対しての考えが変わりませんか?
あれもダメこれもダメ、あれやれこれしろ、はヤダヤダ
と思うかもしれませんが、自分のための
『健康貯金』としてコツコツ積み立てるのは、案外楽しいかもしれない。
一日の終わりに自分の命のエネルギーはどのくらい消費し
朝起きた時にしっかりチャージできているのか?ということを
意識しないでいると、常に消費しつづけ
心身は消耗の度合いが強くなっていきます。
生命力の緩やかな下降が急降下することもあり得ます。
自分が自分のためにできることが良い習慣であれば
心身は良い方へと反応します。全く病気にならないとは
言い切れませんが、早い段階で気付いたり、見直すことで
改善も早くなります。
悪い習慣を続けていれば心身に『病』というものが
生じやすい状態になり、なかなか改善しにくい状況が生じます。
身体にとって良いことが心にとっても良い方へ作用するかといえば
初めは食べ物などは制限することもあるとストレスに感じるかもしれませんが
慣れてくると食べ物の内容や、味付け、嗜好も変化してきます。
濃い味付けや刺激物は食べるほどにより強い刺激を求めるように
なっていきます。
過度な刺激は興奮的なものが多いかもしれませんが、
リラックスするような穏やかな時間も楽しむことができれば
むしろその方が、命のエネルギーにとっては余裕が生まれてきます。
1日の終わりに自分のパワータンクが10のうちどのくらい減っていて
1日でどのくらいプラスになることができたか、マイナスになることを
したか、少し見直してみると良いかもしれません。
そして、朝起きた時に自分の体がしっかり回復してパワータンクが
10よりも超えて充電できていれば『養生貯金』が少しできている。
そんな養生生活を出来るだけ多くの方が経験していただけたらと
思います。なつめや はそういった養生をその方に合わせた提案をしたり、
また毎日のメルマガでヒントとなるようお伝えしています。
一人でも多くの方が心身健康で、そして、その心地よいエネルギーが
拡がっていくことを願ってやみません。

2019/06/02
なつめや2019年6月の予定
なつめや 2019年6月の予定
そろそろ梅雨入りの時期になりました。5月は異常な暑さが一時あり、気温差が大きく
また、GWの疲れなどもあり、身体が疲れを溜めている方も多いようです。
『疲れた』と言うことを実感できる、と言うことが大切なことです。
常に外向きな、いわゆるやる気満々な方々は『疲れ?なにそれ』くらいに
感じるかもしれませんが、やりすぎた後にドッと疲れが出たり、
風邪をひいたり、など体調の変化が出てきます。
夏は特にそう言う傾向が強くなります。
太陽の光は明るく、日も長いため人間もその影響を受けて
活発になりやすく、その反面、睡眠時間が短くなり、
疲れを感じないまま溜めてしまいやすい時期になります。
さらに急に暑くなったために、冷たいものを飲食しやすくなっていますが、
内臓を冷やしてしまい、食欲低下、重だるい、めまい、頭痛、吐き気などの
体調変化が出てきている方もちらほら。
頭部をアイスノンなどで冷やしてあげることで脳の熱が下がり、
『暑い』という感覚を和らげることができます。
暑いさなか、温かいものを飲食すると言うことは難しいですが、
せめて常温のものにしたり、冷たいもの・生物・アイスなどは控えるように
心がけることをお勧めします。
夜に窓を開け放しにしたり、これからエアコンを入れて身体が冷え切ってしまう
こともあるので、朝の1杯の白湯もお勧めです。
『養生』と言うのはこうして書いていると、非常に意識が静かな方へと
変化していくので、強い刺激や嗜好というものが減ってきます。
多くの人は強い刺激や嗜好、本能的なものを好み、『養生』というものに
ある種の物足りなさを感じるかもしれません。
要は『メリハリ』
好きなこと、楽しみにしていること、自分が大切にしていることなどを
やる、ということを心から充実した状態で成し得て、
そのあとの心地よい疲労感や、豊かさを実現するために
心身が健康である、ということ。
このために『養生』があって、それは『静と動』であるかのようです。
常に『動』だけでも、『静』だけでもなく、それぞれを
意識して生活していくと、自然とどちらも自分の身となるのではないかと
考えています。
そうした中で、楽しみが増え、深みもグッと増して、様々なことを
楽しみきれる。
疲れた体と心を奮い立たせて、あれもしなくちゃ、
気が乗らないけれどお付き合いしなくちゃ、では
楽しみきることなんてできなじゃないですか。
好きなもの、冷たいもの、アルコール、甘いものなど好き放題食べて
その先にはなにがあるでしょうか。
最終的にはそれらを制限する時がやってきます。
本当に美味しいな〜、と思うお酒を飲んだり、
少しの甘いおやつは至福のものになるように、とっておきとして
あるからこそ美味しいのです。
できるだけ心地よい体と気持ちで日々の生活を営む、
そのための『養生』と考えています。
夏の過ごし方は1年のうち最も過ごし方が難しい時期と感じています。
疲れを溜め込まないようにお過ごしくださいませ。
6月の予定
☆カネマツ薬膳講座:6月19日(水)☆お休み
・毎週水曜日
・臨時休業:8・13・20・27日
・午後休み:6日
2019/05/29
妊娠はゴールではなくスタート
妊娠はゴールではなくスタート
『妊活』をしている方々、そして、これから始めようと考えている方に妊娠はゴールではなく、新たなスタートの第一歩にしかすぎないよ、
ということをお話します。
妊娠前の体づくりがいかに大切か
妊活を目的に初めは病院へ行って検査や治療を受ける女性が多いかと
思います。そして、それが功を奏することができず、東洋医学の
漢方や鍼灸で体を整えよう、とお考えでご相談にいらしゃっています。
また、結婚前から体調を整えておきたいとか、病院ではあまり
積極的な治療をする気になれない、という方もいらっしゃいます。
東洋医学で体を整える、ということが『妊活』において
その人の体だけでなくその後の生活にも影響していくことがあります。
というのも、妊娠したらその後、10ヶ月赤ちゃんをお腹の中で
育て守りきる、まずその体力、体づくりとなります。
妊娠したら全員出産できればそれはとても喜ばしいことですが、
現実は難しい局面が妊娠後何回か訪れることもあります。
心拍が確認できるまで、安定期に入るまで、つわりとの戦い、
逆子の心配、早産・流産の不安、幾つもの困難が訪れることがあります。
それを、乗り越えていく体にしていく、ということです。
また、妊娠中の過ごし方、栄養条件などはお腹のお子さんにも
影響が及びます。そういったことを学ぶ機会が妊娠前に『妊活』
ということで自分の体を通じて食べ物や生活習慣、子供の成長について
学ぶ大切な時間になります。
そしていざ出産となった時でも、すべての人が安産とも限らず
やはり出産時のトラブルもあり、産後の体調不良や
更年期などに影響が出てくるケースがあります。
また、最近では第2子がなかなか授からなくて・・・という声もあります。
特に最近は産後のトラブルが更年期時期に現れてくるという
ケースも多いなと感じています。
妊娠前からの準備が出産、産後、第二子、更年期へとつながっていきます。
その中で『妊娠』というのは結婚を機にした
第2の人生のファーストステップなんだと思います。
決してゴールではないですね。
妊娠まではエネルギーが登り基調であるのに対して、
妊娠後の方がはるかに長く、出産から子育てという
大きな力を必要とし、体も充実した時期から更年期へと
性の力が落ちていく時期も含んでいるからです。
そして、育児をしていく中で妊娠前に学んだことが
子供の食・生活習慣に母として自然と反映させていくことが
できたとしたら、それはその子が生きていく中で
また次の世代へつながっていく力になり得るのではないかと考えています。
東洋医学では『母病及子』という言葉があり
母親の病は子に及ぶ、というものですが、それは
病だけでなく、良い習慣、食事なども子供に影響する
とも考えてることができるのではないでしょうか。
『妊活』は単なる子作りのため、というよりも
これからの家族のために必要な学びの時間であり、
焦らず、しっかり土台を作るような気持ちで
臨んでいただければと思います。
漢方薬がその手助けになり、ご自身の力を
引き上げていくもの。
そして、その中で学ぶことも目には見えませんが
大きな力になっていきます。
妊活薬膳講座は
上田アリオのヒルトップカルチャー さんでスタートしました。
途中からの参加も可能ですので、ご興味のある方は
ぜひご参加ください。
また、妊活に限らず、全般的な薬膳・養生講座は
偶数月の第3水曜日に松代カネマツ倶楽部さんで
開催しております。
☆なつめや 講座情報
2019/05/01
令和元年5月の予定
令和元年5月の予定
新たな元号となり、新しい時代が始まりました。平成の戦争のない平和な時代で様々なことが便利になり
これからどのように発展していくのか未知の領域ですね。
平和を自らの心の中で実感できるようでありたい、と
常々思っています。
一つ、これからの流れとしては医療は『遺伝子』という分野で
大きな変化を遂げ、それは自分たちの健康や食べ物
生きていく土台に深く関わり、ますます『自分の意志』というものを
が大切な時代になるだろうな、と感じています。
食べ物も栄養的に、そして栽培的に都合の良いように遺伝子が
変化したものが登場してくるかと思います。
もちろんそれはそれで、農家さんたちの手間も省け
より多くの作物を作ることもできるでしょうし、栄養的に
特化したものを食べることが栄養学的には好ましいことかもしれません。
また、そういうものではなく、オリジナルの原種に近いものを
食べたい、と思う流れもあるかと思います。
食のこだわりも強い人もいれば
食べれればなんでもいい、という考えの人もいる。
どちらも有りで、何を選ぶかは自分の意志によるところです。
食べ物は栄養素でできているわけではないし、私たちの体もパーツで
できているわけではなく、そこには生命として存在するエネルギーが
ある、ということを頭の片隅に入れて、何かを決める時の基準の何かに
引っかかってくれればいいかな、と思います。
物質的な考え方とエネルギー的な考え方が分離せずに
一体となって人生を支える。
それこそが陰陽の統合ではないかな、とお思います。
人生を輝かせる、というのは誰かに輝かせてもらうのではなく
自分で輝かせることから始まり、
それが家族の光になって、周囲の人への光として拡がっていく、
と私は考えています。
自分自身がまずどうなりたいのか?を意識していくと
食べ物、体、環境、いろいろなことが今までと
少し違う視点で見えるようになってくるかもしれません。
そういった時に、なつめやの講座やカウンセリング、ハーブティー・漢方が
何かのお役に立てれば幸いです。
5月の予定
・1〜6日までGW休み・15・22・29(水)定休日/8日は臨時開店日
・10日・18日・30日臨時休業
・16・23日半日午後休み
5月の講座
・上田アリオ『妊活薬膳講座』早朝のお朔日参り、清々しくてオススメですよ。
2019/04/17
今年も始まりました『カネマツ薬膳講座』
今年も始まりました『カネマツ薬膳講座』
2019年も松代のカネマツクラブ倶楽部さんで薬膳講座を
させていただくことになり8年目に突入です。
毎年、開催させていただき色々な方が学んで、家庭のご飯に
生かしていただいて、少しずつ食や健康に関する意識の良い変化が
拡がっていって、ありがたいことです。
今年の私の中でのテーマは
『食べ物と自分の体、自然のエネルギーの調和』になります。
薬膳というと、陰陽五行や気・血・水を基にして体の変化や食べ物などを
変化させていく、というのが基本になります。
ただ、私としてはもっと食べ物のエネルギーや自然のエネルギーを
感じて、理論や理屈だけではなく自分で感じ取る力、五感の力を
つかてそれを薬膳に生かして、より自然に調和していけるように
1年を通じて講座の内容を考えていく予定にしております。
薬膳の基本は『食べ物からのエネルギー』をいただくということ
例えば春は苦味でデトックスして五臓の肝の気を流しましょう、
としたとしても、そもそも肝の気、もっというなら体の気を
が自分が納得して感じれていないと流れているとか
滞っているとかよくわからない。
流れている状態もよくわからない。
気(エネルギー)は目に見えないですし、そもそも
エネルギーについてよく考えたこともないかもしれません。
よくわからないところで、いろんな情報に振り回されるよりも
自分の感覚で滞っているな、とかめぐりが悪いな、とか
感じてそれに対応した食事や活動をしたら良いですよね。
そのために知識の土台として東洋医学の
陰陽五行や気血水があります。
土台がしっかりして、感じる力があれば無敵(笑)
応用は自分ですれば良いことです。
陰陽五行から自然と食べ物・人のつながりが見えてくる
陰陽五行や気血水の理論から体と自然・食べ物のつながりが見えてきます。
ただ、食べ物を栄養学的に見るのと『薬膳』という名の下で
この食べ物はこの季節で、こういう働きがあってというのは
大差ないような気もしています。
土台の自然・食べ物・自分のエネルギー(気)を感じ取ってこそ
野菜の働きなどを取り入れた薬膳ができるのではないかと考えています。
春、と言っても日々天気がコロコロ変わる中で
春の薬膳は〜と理屈でやるよりも、その日の感覚や体の調子を
中心に考えた食事で体調を整える。
この食材は例えば血がサラサラになる、とメディアでやっていたとしても
夏と冬では血の滞りかたが違うし、人によっても違う。
やはり基本はその人、季節に合わせる、ということだと。
食物の気を感じてみる
同じ大根でも産地や作っている人によって味も違えば
美味しいと感じるのも違う。
それと同じように食事を作る人が違えば、例え調味料や条件を
同じにしたとしても食べたときの感覚や味は
異なることがあります。
そこに生じる『気・エネルギー』の違いや
作る側のエネルギーの状態によっても違いが生じてくるような。
そこで本日は実験で
普通に炊いたご飯と、そのご飯に『美味しくな〜れ』と
気持ちを込めて握ったご飯を食べ比べるということをしてみました。
作る人のエネルギーで同じご飯でも食べたとき
どう感じるのか?を比べてみようと。
皆さんに感想を聞いてみるとはっきりした味の違いというよりも
口に入れやすい、食べやすい感じがする、ということを
おっしゃっていました。
なんとなく自分の口に馴染みやすい味のような。
というのは自分のエネルギーと食べ物のエネルギーが調和して
食べやすく、体に取り入れやすくなったのだと考えることができます。
色々なエネルギーを感じることできるようになると
今まであまり好まなかったようなものを食べれるようになったり
食べていたものが急に美味しくないと感じたりと味覚に変化が
出てくることもあるかもしれません。
自分の体をしっかり感じると味覚まで変わる(笑)
そうした中で、本当に食べたいものや美味しいなと感じるものが
体にとって栄養となり、気(エネルギー)・血・水となって
肉体を作り命の営みを継続していく原動力になっていく。
欲望(笑)で食べていて、本来不要かもしれないものを食べていて
病気になってしまうかもしれない、予防につながりますね。
本当に必要なもの、美味しいと感じるものを
季節や食べ物・自分の体のエネルギーを調和させて
心身が健康になるような実験を交えながらの薬膳講座。
ご興味がりましたらどうぞご参加ください。
本日のお弁当の内容は
・新じゃがとスナップエンドウの春いろソテー
・キャベツとアスパラの春巻き
・独活と菜の花の香り白和え
・めかぶと長芋のトロトロご飯
・かぶのみぞれ味噌汁
・よもぎの豆腐白玉

2019/04/07
7周年ありがとう
なつめや 7周年ありがとう
4月8日はなつめやの開店日で、2019年で7年が経ち8年目に突入になります。
まだまだ、漢方薬局としては8年なんて未熟者、の
域を脱しませんが、これからも皆様の
お役に立てれるよう日々精進してまいります。
7年の間にたくさんの方が来てくださって
入れ替わり立ち替わりのこともありますし、
開店当初から長いおつきあいをさせていただいている方もいて
本当にありがたいことだな、と感じています。
色んな学びがあり、心からの感謝をお伝えしたいです
人は体が健やかな時は精神面も落ち着いていて
自分の人生の中心に自分が立って、自分が
実現したいと思うことを、ゆっくりでも確実に
実現に向けて近づいていく。
体調が思わしくない状態が続くと
メンタルの調子も不安定になってしまうことがある。
自分の人生の中心軸がずれてしまい、本来のその人の
中にある輝きを発揮しにくい状況が続いてしまう。
もったいないな、と思います。
いろんな自分のしたいこと、やりたいこと、
家族で楽しく過ごしたい、など
生まれてきたからには実現したいことがあると思いますが、
それを実現していく力が不足してしまう。
生まれてきたからには・・・
自分の花を咲かせたいと思うじゃないですか。
少し体調が良くなって、
今まで諦めていたことを少しやってみようかな、と
思えるようになった、
少しずつやれるようになった、
なんていうふうに
少しでもなつめやの漢方薬やハーブが役に立てれたら
とても嬉しいです。
そして、よくわかんないけど何かスッキリしないな、
ということがあれば、まぁ、何のお役に立てれるかは
わかりませんがカウンセリングにおいでください☆
美味しいハーブティーを飲んで、お話ししてください。
なつめやは
ちょいと力を抜いて相談に来れる『漢方とハーブのお店』で
ありたいと思います。

2019/03/31
2019年4月の予定
2019年4月の予定
平成最後の月となりました。来月、1日から新たな年後になります。
平成の時代を振り返ってみると、
大きな時代のうねりだったんだなぁと感じます。
コンビニエンスストアができて、電子レンジができて
パソコン、携帯、スマホさらにSNSと、いろんな意味で
便利になり、コミュニケーションも拡がりやすい時代でした。
その中で、恩恵を受けたこともありますし、
便利すぎてつい、見逃してしまいがちなことや
食べ物も大きく変化してきました。
時代はさらに進んでAIや遺伝子組み換え、など
今までタブー、人が踏み込んではいけないと
倫理的に考えていた分野へもその倫理観すら
なくなりつつある時代の過渡期にいるような気がします。
その中で、大切なものを見失わず守っていく意識を
新しい時代が来たとしても世代を超えて
伝えていきたいな、と感じています。
そういった意識の表現の場として
薬膳講座、気功講座、また、妊活の講座など
命をより豊かに育んでいくために役立つような
講座を引き続き新年度も開催していきますので
どうぞ、皆様、ぜひご参加くださいませ。
また、8日にはなつめやは『7周年』と
なります。いよいよ8年目。
今まで来てくださった方、今でも来てくださっている方
そして、まだあってはいないですが、これからなつめやに
来てくださろうと考えている方
全ての方に感謝を申し上げます。
さて、4月は新年度の講座が始まります。
どうぞ、ご興味がある方は気軽にご参加くださいませ。
4月の講座・WS
・14日 気功と瞑想の会・17日 カネマツ薬膳講座
開催講座一覧
4月のお休みの予定
・毎週水曜日・4日・11日・25日・・・午後休み
・18・20日・・・臨時休業
GWの予定
例年GWなどの大型連休になりますと、なつめやは善光寺門前に位置している関係上、店の前の道が渋滞となりやすく、特に5月に入ると渋滞が
激しくなります。4月中は渋滞はしますが、5月よりも比較的
動きやすい傾向にあります。
・4月中のGWは休みなくお店を開けていますので
休日しかお休みがない、遠方の方でなつめや で相談してみたい
などご希望がありましたら、早めにご予約ください
・5月1〜6日までお休みをいただきます。

2019/03/09
花粉アレルギーのシーズン到来
花粉アレルギーのシーズン到来
毎年冬の終わりが近づくにつれて、なんとなく気になり始めるのが『花粉症』。今年は花粉の量が多いとか、少ないとかニュースが気になります。
住んでいる場所によってもアレルゲンになるものは違いますし、
今まで、アレルギー持ちでなかった人も、免疫力の低下などで
急にアレルギーを発症することもあります。
また、スギのアレルギーだったはずが、別の花粉にもアレルギーを
生じたり、鼻水くしゃみだけでなく、喘息や、皮膚のかゆみ、目のかゆみ
など様々な炎症を伴うこともあります。
風邪に似た症状から始まり、花粉アレルギーなのか区別つきにくいことも
ありますが、風邪をひいて免疫力が下がるとそのまま花粉症にズルズル移行すること
もあります。
免疫力の低下の原因には冷え・疲れ・ストレス・飲食の不摂生・不規則な生活など
があります。日々の生活をやはり気をつける、というのがアレルギー対策の基本と
なります。
アレルギーは冷えタイプと熱タイプがあります。
1、冷え型アレルギー
鼻水が水っぽくてとめどなく流れてくるのは『冷え』のタイプ。これは元々の体質的な原因だけでなく、糖質の摂りすぎなどが原因になりやすい
タイプです。果物やパン、お菓子、生ものなどの摂取によって身体の中に水が溜まり
やすく、それに体質的な冷えや、生活環境的な冷えが重なることで冷え型アレルギー
となります。冬の間の食べ物や過ごし方が顕著に現れやすいです。
対策としては
1、甘いもの、果物、生物を控える
2、体を冷やさないように薄着は避け、特に首・足・手首を冷やさない。
3、お風呂などで汗をかくようにする
お勧め食材
・シソ:適度に体を温めてくれ、シソの香りが食欲を増してくれるだけでなく
アレルギー予防にも良いと、最近注目されつつあります。
元々漢方薬にも使われ、シソの実も咳止めに漢方薬に使われており、
シソは活用範囲の広い食材です。薬味や、何かを巻く、といったことに
使いやすいですね。
*体を温めようと熱性の強い唐辛子やニンニクなどを摂取すると
逆に熱型のアレルギーが出てしまうことがあるので気をつけましょう。
*生姜やネギも体を温める食材です。唐辛子やニンニクほどの刺激はあり
ませんが摂りすぎにはご注意を。
・黒豆または小豆:水がたまる冷え型アレルギーの場合は水の排泄を促す豆類が
お勧めです。特に黒豆はお茶としても摂取しやすく、甘味が
冷え型アレルギーの原因になるため甘くしないで摂取しやすい
豆類としてお勧めです。
小豆も良いのですが、甘くしないようにして摂るのがお勧めです。
2、熱型アレルギー
様々な炎症が現れるタイプです。鼻水、というよりも鼻詰まり、目が痒くなったり、肌荒れ、喉がイガイガする、口、耳がかゆい
といったことが現れます。
このタイプはストレスや夜更かし、また、刺激物の摂取が原因になりやすいです。
例えばアルコールや辛いもの、カフェイン、などです。
ストレス、というのは東洋医学では『気滞』と呼ばれ、気が停滞している状態です。
『気』が停滞することで『血』の巡りも悪化し、そこには瘀血というものが
生じやすくなります。
鬱滞が生じる場所というのは流れが悪いため、熱を帯び、炎症が生じ、
『熱型アレルギー』が起こりやすくなります。
対策としては
1、夜更かししない(寝ている間に肝臓の解毒がされます)
2、刺激物を控える(アルコール、お菓子、カフェイン、インスタント食品)
3、辛いものは食べない(カレー、唐辛子、など)
です。
お勧め食材
1、海藻・・・ワカメや昆布などは溜まった塊状のものを和らげる、という
働きがあると薬膳では言われています。
鼻詰まりや、喉の違和感などがある方向け。
2、セロリ・・・熱を冷ます『涼』の性質があるため、炎症が生じている場合に
お勧めの食材です。目のかゆみ、肌トラブル、また、イライラ
しやすいといった時などにも。
(代表的なものだけを挙げました。)
*お勧め食材としているものにアレルギーがある方はもちろん、お勧めしません。
ご注意を。
アレルギーは軽度のものから重度のものがありますが、
日々の食事や生活を見直してみることで
重症化を防ぎ、また、軽度のアレルギーなら改善していく
こともできます。ご興味のある方は薬膳講座などにご参加ください☆
2019/03/01
2019年3月の予定
なつめや 2019年 3月の予定
今年は雪があまり降らず、また、早くから暖かくなり春が足早にやってきたよう。
冬から春へと季節が変わる時、人の体も冬に溜め込んだものを
スッキリさせて春を迎える準備、『春のデトックス』があったり、
反対に冬にしっかりエネルギーを溜めきれていないと
春のスタートに体が追いつけずだるさや、気持ちに体が追いつかないことへの
不安や焦りが出やすい時期。
本格的に春が始まる春分までは身体の調整時期と思って
自分の心身を整える時期に当ててくださいね。
また、今年は花粉が多いということで花粉症の症状も
早くから出る方もいるかもしれません。
鼻水は冷えや、甘いものの取りすぎ、
目のかゆみは辛いものの取りすぎやストレス
皮膚のかゆみ、喉のイガイガは乾燥、などから生じやすく
症状に合わせた身体の調整が必要になってきます。
早くから身体の調整をしておくと花粉症も悪化せずに
済むかもしれません。
さて、今月の予定です
今月は講座などはありません。
講座は4月以降の開催を予定しております。
現在決まっているのは
・カネマツ薬膳養生講座 4月第3週〜
・上田アリオ 妊活薬膳養生講座 5月〜
講座情報一覧
また、前回好評だった梢先生との瞑想と気功のコラボは
現在日程の調整中ですので、しばしお待ちくださいませ。
講座の開催希望などありましたら、お問い合わせください。
日程等の調整が可能な場合に開催させていだきたいと思います。
また、今月は不定期の休みなどがありますのでご注意ください。
定休日:毎週水曜日:6・13・20・27
半日休み:7・14・28日・31日
不定休日:16日・21日
soin cafeさんでいただきました。
甘すぎず、酸味がとても爽やかで
キンカンがとても美味しかったです。
なつめやの季節のハーブティーはアレルギー・季節の変わり目用と
マタニティーさん用のものを納品させていただきました。
2019/02/28
小松菜の薬膳的特徴
小松菜の薬膳的特徴
青い葉っぱの野菜はほうれん草や青梗菜、小松菜、春菊など色々ありますが、
どれも基本的には気血の巡りを整えてくれる、という特徴があります。
気の巡りを整えるのが得意なものは香りの良い春菊、
血の巡りを整えるのが得意なものは青梗菜
血を補うのが得意なのはほうれん草や小松菜、などとざっくり覚えて
おくと良いかもしれません。
また、どれも鉄分やカルシウム、βカロテンなどが豊富です。
ビタミンCも豊富ですが水溶性ですので茹でてしまうとビタミンCが
逃げてしまうので要注意ですね〜
血の巡りを改善するためには血が充実してい流ことが大切ですが
血が不足気味の(貧血ではない)血虚、という状態の女性が結構多いのですが
青い葉っぱものは基本的にはタンパク質などと摂って、血を補いながら巡らせる
というのがより効果的かと思います。また、色の濃い野菜との
相性も良いので人参、カボチャ、黒きくらげ、黒ごまなどとの組み合わせも
オススメです。
月経前に調子が悪い、目の下にクマができたり、頭痛がしたり
冷えが改善しにくい、月経痛があるという方は青物野菜とタンパク質の組み合わせを
心がけてみてください☆
そして、調味料や油ですが、基本的には色の濃い野菜は油と相性が良いので
油を使った炒め物などもおすすめです。その際の油は、私がオススメしているのは
白ごまの油。黒ごまの油は香りづけに使います。
常温で液体状のものを使えば身体の中に入っても固まりにくく、流れが
滞りにくいです。もともとゴマにはセサミン、ビタミンEもあるので
血の巡りが改善しやすくなります。
また、調味料では私は黒酢をよく使います。
醤油の代わりに黒酢。
中国のものも使いますし、日本のものも使いますが、中国の方が
甘みやコクがあるように感じます。日本の黒酢は酸味が強い。
ドレッシング的に使うなら日本のもの、
炒め物には中国のもの、のように使い分けてもいいかもしれませんね。
薬膳的な特徴
五性:涼/五味:甘・辛/帰経:肺・肝・脾・胃・大腸
特徴:・清熱・・・余分な熱を冷ます
この『熱』というのは単純な熱だけではなく
肝熱のイライラや
肺の炎症、空咳を落ちつけたり、風邪予防
胃の熱、胃のムカムカ、消化不良
大腸の熱をとり、便秘を改善する、ということを含みます。
※帰経から考えられるものです
・滋陰潤燥・・・各臓腑を潤す、という事ですが
潤す、というのは単純に水が体に入るというよりも
血を補うということを含んでいるので
貧血の予防や、喘息、乾燥タイプのアトピーの予防にも
役立つと考えても良いでしょう。
年中、何かしらの青物野菜は出回っているので
適度に取り入れて気血水の巡りをスムーズにしておきたいですね☆
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