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長野市にある漢方とハーブのお店なつめや

漢方とハーブのお店 なつめや

長野市にある漢方とハーブのお店なつめや
2018/10/02

妊活は夫婦で

妊活は夫婦で

漢方薬で不妊治療、妊活を、とお考えの方も最近は少しずつ
増えてきました。
病院での治療をしている方も、治療を始める前の方も
そして、病院での治療はお休みして、という方も様々ですが
自分の体を整えて妊活して行く、というのは
自分の体だけではなく、生まれてくるお子さんにも
プラスの結果に繋がります。

以前は奥さんのみがご相談に来ていただくことが
多かったのですが、漢方薬を服用して、体調が良くなり
基礎体温も良い状態になってくると、どうしても
???という時がきます。

奥さん側の体より旦那さんを見ないといけないかも・・・

という時です。
体外受精などをしても、着床はするけれど
10週を超えてこないことが何度か続くことがあったり、
治療をしていなくても基礎体温を見ていると
これは妊娠に至るかも・・・と思っていても
月経になってしまう。

『ご主人は検査をしていますか?』という伺うと
していて、問題がない、という方もいますし
検査になかなか行ってくれないという方もいます。

若くても精子が動かない、数が少ない、という方もいます。

精子の質が悪いとやはり受精できたとしても
受精卵の質は芳しくないので、なかなか着床しにくかったり
着床しても10週を超えることが難しいことも。

なつめやでは奥さんが先行して漢方薬を飲んでいても
ご主人に二番煎じ、または、多めに煎じ薬を作っていただいて
二人で分けて飲んでいただくこともあります。
そうして、お二人で飲み始めて良い結果に繋がって行くこと
も多く、やはり妊活は夫婦でやった方がいい、と考えています。

ご主人たちは仕事に追われている中で日々消耗しているのが常だと
それが当たり前の状況なので、なかなか自分の状況がわかりにくいかもしれません。

奥さんたちから見て疲れているな〜ということがありましたら
毎日の食事から気をつけたり、お酒の量や、生活習慣
お二人でできる妊活をすることで、一人で抱え込まず、
二人で乗り越えて行く、心強さも生まれるかと。
まずはできることから。
焦らず、互いのペースを合わせながら進んで行きましょう。

2018/10/01

10月の予定

台風が9月の終わりにやって来て
全てを流し去るかのような大雨の後に
10月1日の朝からは快晴となりました。

自然災害の多い2018年ですが、その自然の脅威の
前に私たち人間は歯が立ちません。
自然と共生し、自然の道を壊すのではなく
もたらしてくれる恩恵を『もっと もっと』と
求めていくよりも、与えられていることに
感謝し、謙虚になる時期が来ているような
そんな気がしています。

私たちの心身も夏の暑さで、疲れが溜まっていたり
体の中から乾いていたり、急に体が冷えて来た
など体の変化を感じれるのは、自然の中での
体の変化を感じ取れている証拠。
良いことです。

外向きの意識では冷えているということも
感じず、冷えたものを飲食しやすく
これから迎える秋冬の体の変化に
対応できなくなります。

自然と共生していく、というのは
自然の変化とともに体も変化し、生活や食事なども
変化させていくこと。
それが『養生』なんですね。

今の時期に大切なのは夏の間に失っている
気血を補うこと。
葉物、夏野菜から根菜・穀物への食べ物を
変化させていったり、旬の果物の梨・柿・りんごなど
は体を潤してくれますが体を冷やしやすい性質なので
食べ過ぎにはくれぐれも気をつけましょう。

さて、養生の講座は
今月はカネマツさんで10月17日11時〜となります。
『家庭の薬膳養生講座』

そして、自然と自分たちの心身の調和を学ぶ
『陰陽五行講座』は11日〜始まります。
こちらは最終受付は5日までとしますので
ご興味のある方は是非ご連絡くださいね。

*定休日、臨時休業日はホームページ
下部のカレンダーを参照してください。

9月は上田のsoinカフェさんでハーブの講座をしたり
気功養生講座をしたりと、薬膳以外の講座が
増えて来て新鮮な学びの多い月でした。
来年もハーブの講座などやってみようかな〜と思いました。

春からいろいろなチャレンジをし、秋になり
それが実を結び、今年のまとめに入る感じです。
陰陽五行講座は基本をしっかり踏まえ、東洋哲学の面白さ、
深さを学ぶ機会となり、新鮮な気持ちでやはり学び直しているように
感じます。
自分が歩んで来た道を改めて振り返り、さらに深く掘り下げていく
過程・学びもこの秋にはぴったり。
皆さんも秋の深まりとともに、自分の中でもう少し学んで見たいな〜と思うこと
にチャレンジして見てはいかがでしょう?














これから紅葉シーズン、山歩きも気持ち良いものです。
なつめやとトレッキング、いかがでしょう?

2018/09/25

女性のメンタルと身体

女性のメンタルと身体

女性のメンタル疾患は『血』がトラブルから起こることが多いと
常々感じます。
産後うつ、月経前後の不調、なかなか赤ちゃんを授からないことからのストレス
更年期、不安、動悸、不眠・・・など様々な場面で『血』が中心となって
トラブルが起きてきています。
眠れない、不安感、抑うつ傾向となると心療内科へ行くかどうか
と悩むこともあるかと思います。
確かに、そういった診療科へ行かないとならないケースも
ありますが、同時並行で身体のケアもしてあげると改善しやすくなる。

メンタルのことをメンタルの薬で解決しようとするより
身体の面から改善して行くことでメンタルが
改善しやすくなるケースも多々あります。

そもそも『血』というのは何でしょうか?

身体の隅々に栄養を送り届けています。

では『栄養』ってなんですか?

栄養って、つまりエネルギーのことですね。

身体の細胞にエネルギー=栄養が行き渡らなければ
そこにはエネルギー不足が起きます。
正常に動きにくくなる。

特に頭部は心臓よりも高い位置にありますから
血圧が低かったり、疲れていたりすれば
頭部への血が上がりにくくなり、脳も栄養不足に
陥りやすくなります。
(当然、頭部の問題なので美容面・頭皮・視力などにも
影響してきます。内側からの美しさは化粧品では出てこないですよ〜)

結果的に脳の働きが過敏になったり、ダウンしたり
ということが起きてしまい、不眠や不安感、イライラなどが
起こりやすくなります。
また、頭痛や首・肩のこりなども起こりやすくなりますし、
脳への血不足が続くと記憶力にも影響してきます。
特に子宮へ血が集まって行く月経前後や
大量出血ごの産後、授乳中、急激なダイエット
などをしていると『血』不足になりメンタル面に
トラブルが出やすくなる。

更年期なども産後のケアをしっかりしていないと
早くから現れたり、ホットフラッシュがひどくなったりと
時間を経てトラブルが生じることもあります。

西洋医学では『血』不足というのは『貧血』として
測りますから、貧血検査で異常がなければ問題とならないことが多い。
そして、血を『成分』で考えるため
そもそもの役割で考える東洋医学とは大きな『血』の性質の
違いが生じてきます。

女性の一生というのは『血』によって大きく様変わりします。

動物性タンパク質や色の濃い野菜や黒い食べ物は
血を補うもの。
よく噛んで食べることで胃腸からも吸収されやすくなります。

産後や更年期のトラブルのご相談も増えています。
どうぞ気軽にご相談ください☆

2018/09/20

秋の味覚と養生

秋の味覚と養生

秋になり美味しい果物や野菜も
増えてきました。夏野菜は体を冷やすため
やはり秋の野菜を食べたくなる頃です。

夏に暑さでかなり体力を消耗しているため
体としてはエネルギーを溜めたい、という本能が
働きますので食欲がアップしている方も
多いかもしれません。
暑さで汗も良くかいているため体の中は乾いています。

体の中を潤して、エネルギーの補充に・・・
と自然と欲するものはやはり甘味を含んだものになります。
もうすぐ秋分になり自然界の陰陽のバランスも
大きく変化します。
太陽からのエネルギーが減るため
食べ物からのエネルギーで満たそうとしていく、ということも
やはり食欲を増す理由の一つ。

秋から冬にかけての寒さに負けない体にしていく
体の自然な変化です。

体が乾いてエネルギー不足になっていると・・・
体を守るための免疫力まで不足し、しかも乾いた状態は
容易に様々な細菌に感染しやすくなります。

今年はすでにインフルエンザが流行り始め
風疹も流行の兆し、と出ておりました。

この時期に出てくる食材はやはり積極的に
食べたいところですが、甘味が強すぎると
帰ってむくんだり、冷えたりすることがあるので
要注意です。
特に秋は梨やぶどう、りんごなど次々に
美味しい果物が登場しますので食べ過ぎには要注意です。

オススメはやはり根菜類たっぷりの
味噌汁やスープ。

根菜は大地のエネルギーをしっかり蓄えています。
葉物は生で食べずにできるだけ火を通すことも大切です。
ぬるっとしたもの、ネバっとしたものは
その性質で潤い感が出ます。
少しずつ里芋やレンコンなどが美味しい時期になります。
また、山の恵みも美味しく、そしてエネルギーが
豊富なものがそろそろ採れてきます。

クリやクルミなどの木の実はエネルギーが
東洋医学的にはとても強いものになります。
クルミ和え、栗ご飯、美味しいですね。

ちなみにクリもクルミも先天の精と呼ばれる『腎』
を温め、パワーアップしてくれる食材です。
成長期のお子さんにももちろんですが、
やはり妊活中のご夫婦ともにぜひ召し上がっていただきたい食材。
また、アンチエイジングにも役立つ食材で
歳をとってからの頻尿や物忘れ、足腰の弱体化を予防してくれます。
毎日少しずつでもおやつに食べるといいですよ。

秋の味覚を楽しみながらどうぞ、
体の中から潤して、エネルギーを蓄えて
冬に備えてくださいませ☆

 

2018/09/13

めまいを東洋医学的に観ると

『めまい』を東洋医学的に観ると

めまいのご相談は案外多いものです。
メニエールとして診断されているケースもあれば、
色々検査しても何も原因がつかめず、めまいに悩まれている
方も多いようです。
原因がないと自律神経では?ということでさらに違う意味で
悩みが膨らんでしまうこともあり、『めまい』というものは
生活の質を下げてしまう身近な症状のように感じます。

さて、この『めまい』ですが東洋医学的にみれば
大きく3つのパターンに分かれます。

1、気血の不足、めぐりの悪さ
体が疲れていたり、月経前後だったり、睡眠不足だったり
するとエネルギー(気)や血が行き渡らず、めまいが
生じてくるタイプです。気血が不足しているので
物忘れがひどくなったり、頭痛も併発したりすることもあります。
めまいによりさらに疲れてしまって生活に影響が出やすく
なります。少量の辛みの食材、例えば生姜やミョウガ、シソ
などを使いながら動物性タンパク質を少しずつ摂取していくことを
心がけてください。

2、イライラ、高血圧型
血気盛ん、といったイメージの方に多いかもしれません。イライラ
しやく、血圧も若干高めかもしれません。
良い意味では行動的、活動時ですがそれが行き過ぎると
めまいが生じてくることがあります。
呼吸も浅めなのでゆっくり深呼吸し、ゆっくりした
生活を心がけることが大切です。

3、余分な水が溜まっているタイプ
もともとの胃腸の弱さや、生物・冷えたもの、アルコールの
摂取、甘い物の食べ過ぎなどによって本来、溜まるはずのない
『水』が体の様々な部位に溜まることがありますが、それは
頭部にも溜まることは当然あります。吐き気・下痢を
伴うこともあります。
こういった水のたまりを『痰飲(タンイン)』と言います。
このタイプの人は天気が悪くなる前に目眩が悪化したり
吐き気が生じたりすることがあります。
基本的には生物、冷えたもの、甘み、アルコールの摂取を控え、
食後すぐにゴロゴロと寝ないようにすることです。

3つのパターンに大きく分けてご説明しましたが
実際はこれらが重なったりしていることもあり、
判断が難しいこともあります。
しかし、『めまい』を引き起こしている原因は必ず
あるはずです。めまいの原因は体質的なことだけでなく
普段の食事、生活などからも影響されていることがあります。
めまい、だけでなく他の症状にもつながることがありますので
我慢しないようにしてくださいね☆

 

2018/09/07

火照りと女性の体

火照りと女性の身体

夏の間、ほてったり、のぼせたりと
熱感の強かった方も多かったかもしれません。
秋になり一雨ごとに気温が下がっていくと
蒸し暑さから段々と涼しさの方を感じるようになっていきます。
そうした、気温の変化などを実感し始めた頃に
顔だけ火照って、手足が冷たい、お腹が冷える
腰が冷える、などのような体の変化も出てき始めます。

火照ったりのぼせているから
体温が高いのか?といえばそうではないこともあります。

女性は月経や出産、授乳などにより『血』を失う
機会が断然男性より多くなります。

『血』というのは全身をめぐり栄養を届ける働きとともに
体内でつくられた熱を全身に伝えることで体全体を温めいます。
人は外気温が変化しても体温を一定に保つ機能を備えています。

ところが、血が不足している『血虚(けっきょ)』という状態になると
暑い時には血がドロドロしてめぐりにくくなったり、
寒い日には血管が収縮してめぐりにくくなる、といったように
血の巡りが悪化することで末端の血がめぐりにくい場所では
冷えたり、火照ったりが強く生じやすくなります。
こちらも参考に「血というもの」

また、モノの性質として温かいものは上昇し、冷えたものは下に
たまりやすくなります。下半身が冷えている人ほど、頭部ののぼせ感
が生じやすくなります。

夏の間、暑い暑いと冷たいものを飲むほど頭部が熱くなり
汗を大量にかいていたのでは?と思われます。

のぼせ感や手足の火照りを強く感じやすい方は
血流を改善させることが第一になります。
また、更年期世代の女性はのぼせや火照り感が
強くなり、ホットフラッシュなどに悩まれる方も
多いですが、お話を聞いてみるとお腹のあたりから
下は冷えている、ということもあります。

これから秋・冬になるにつれ血流を調えておくことは
様々な病気の予防になります。

・足湯などで外から温める→「足湯でそろそろ冷え対策を」
お風呂はすぐにのぼせてしまい下半身をしっかり温めることが難しいので
足湯をお勧めします。

・血を補いながら巡りを改善する食べ物を積極的に

血を補うにはやはり動物性のタンパク質がいいのですが、油を使えば
めぐりが改善するよりも悪化し兼ねませんので茹でたり、蒸したり
という調理が良いです。
また、サンマやアジなどは血を補いながら巡りを改善してくれる
食材の代表です。南蛮漬けや焼いて召し上がるときなどに黒酢を
組み合わせるとさらに、血巡り効果がUPします。

☆血の巡りを改善する食材
いわし・さんま・さば・あじ・かに・玄米・玉ねぎ・にんにく・にんにくの芽
らっきょう・にら・ねぎ・しょうが・みょうが・なす・そば・黒豆・
黒きくらげ・山椒・花椒・シナモン・紅花・サフラン・バラ・うこん・桃
さくらんぼ・黒酢・ウコン茶・紅花茶・バラ茶・シナモン・紅茶・ほうじ茶
ウーロン茶・・・

温めれば血が巡る、と考えて辛味(唐辛子やショウガ、ねぎ)
のものを使いすぎると血が不足気味の方は体に熱がこもってしまい、
のぼせ感が強くなることがあるのでご注意ください。

・ぶらぶら運動を朝夕に
『ぶらぶら運動』は気功の動作の一つなのですが、簡単なので
無理なく続けやすく、続けることで気血水の流れも改善しやすくなり
ます。
肩幅に足を開いて立ち、肩の力を抜いて、トントンと
かかとを上げ下げして体に小刻みに振動を与えていきます。
だいたい5分くらい朝夕にやってみてください。
食べ物だけで血流を改善するというよりも、やはり自分の体を
動かす、ということも大切になります。
毎日少しずつでも続けていくことが大切です。
気功講座では季節の養生や、食べ物、気功法などを
お伝えしています。ご興味のある方は是非ご参加ください。

2018/09/02

9月の予定

9月に入るとすっかり長野は涼しくなりました。
秋の花粉症も出てきたり、空気も乾き始めてきたような
自然の急な変化を感じます。
作物も夏野菜からコメ・豆・根菜と採れるものも変わってきます。
昨年から販売を始めた黒豆玄米茶の黒豆も
今年は順調に育ち、新豆茶が楽しみです。

さて、今月は色々とイベントが続きますので忙しく
楽しみな1ヶ月です。

5(水)・6(木)・12(水)・13(午後)
26(水)・27(木)
に加えて
16(日)・17(月)・22(土)・23(日)
が休みとなります。

なお、19(水)・20(木)はお店を開けます。

☆16日は上田のSoin CafeさんでハーブティーづくりのWSがあります。
Soin Cafe 『身体を調えるハーブティーと季節の養生』
体質をチェックしながらどういうハーブが良いのかな〜と
色々なハーブを組み合わせていきますが、何にポイントを
置いて作ると身体にも心にも響くような
オリジナルのハーブティーが出来上がります。
漢方薬を作るのに似た感覚でハーブティーを作っていきますので
ご興味のある方は是非ご参加ください。
Soin さんの美味しいお菓子と一緒に楽しく美味しい時間になります。
ご連絡はなつめやへご連絡ください。

☆26日(水)は上田アリオさんで気功養生講座です。
気功をしっかりし始め、おそらく変化を一番感じるのは
秋・冬以降でかと思います。今年は冷え性知らずで
過ごしたいな〜、冷えが気になる、という方は
初めてでも大丈夫な講座ですので、気楽にご参加ください

☆30日は田邊先生による特別気功養生講座です。
1部の実践気功講座はお申し込みが定員に達しましたが
2部の気功薬膳講座はあと2名ほど空きがあります。
また、別料金でカネマツさんの薬膳弁当もお持ち帰りできるように
なりました。田邊先生の講座は年に1回のものとなります。
特別気功養生講座

また、五行オンライン講座も募集中です。
五行のそれぞれの特徴だけでなく、それぞれの
関わり方、その関わりの中でどこに視点をおくのかで
五行の世界観もグッと深まってきます。
自然と体の関わりだけでなく、風水や四柱推命など
五行が基本になっていますので、
また、違った意味で面白があります。
五行オンライン講座


イベント・講座が続き色々な人と関わり、学び
輪を拡げていく、というのも楽しみの一つです。
秋は興味のあることを深めていくのも良いですね☆

2018/08/31

夏の終わりに身体を調えておく(2)

夏の終わりに身体を調える薬膳その2

8月の終わりとともに台風が近づき
すっかり涼しくなりました。

台風の低気圧はどのくらい9月にくるでしょう?

体が疲れてくるとエネルギーの巡りも悪くなり、
重だるさやめまい、食欲低下などが出てくることがあります。
前回の夏の終わりに身体を整える薬膳その1では
身体の熱をしっかりとって胃腸の働きを活発にし、
足湯をしながら夏の間に冷房で冷やした下半身は温めておきましょう
ということをお伝えしました。

具体的に

1、胃腸の働きを助け体力を増進、免疫力を強化する食べ物
(胃腸を丈夫にして肺の機能を高める)
干し椎茸(きのこ類)、栗、山芋(長芋)、キャベツ、ブロッコリー、じゃが芋、
かぼちゃ、さつま芋、里芋、いちじく、桃、米、もち米、きび、あわ、
いわし、さんま、サバ、うなぎ、牛肉、鶏肉、大棗(ナツメ)など。
圧倒的に穀物や芋類が多くなりますね〜。
雑穀はミックスされたものが手軽ですからそう言ったものを使うのもいいかと。
夏の疲れが胃腸に出ている方はお粥やキャベツをクタクタに煮込んだスープ
などをお勧めします。キャベツと玉ねぎをクミンやフェンネルを入れた
スープなどは胃が疲れている時などはとても美味しく感じます。

そして、一つのポイントとしては
香りのあるものを組み合わせてあげると食欲が増し、
消化も促され食べたものをしっかり栄養として吸収しやすくなります。
香りのあるものといえば、ハーブや紫蘇、ミョウガ、柑橘(ゆずなど)。
特に低気圧が来ている時などは気血の巡りが悪化しやすいので油は少なめにし、
カレー粉や生姜、ハーブを料理に使うと気血のめぐりが改善されやすくなります。

2、血を補い身体の中を潤していく
ほうれん草・小松菜・なつめ・梨・ブドウ(赤)・ブルーベリー・クコ・
イカ・タコ・豚肉・羊肉・レバー・マグロ・カツオ・卵・黒キクラゲ・
黒米・黒ゴマ・牡蠣・竜眼・キンシンサイなど。
特徴としては黒っぽいもの、赤っぽいもの、動物性のものでも色の濃いもの
となります。
(私は血が不足気味の体質なので黒米を白米に混ぜて夏の間は食べていますよ。)

薬膳では厳密に一つ一つの食材の特徴や帰経(どの臓腑に働きかけるか)を
細かくみていくことも大切かもしれませんが、ざっくりと大きな特徴を
覚えていくと良いと思います。
色や、香り、季節など五感からの情報で覚えていくといいですね。

一つの食材が本当に栄養学的にその栄養素を
十分に含んでいるかといえば採れた土地や、時期、肥料などによって
左右されます。

栄養学的にもこの食材はカロテンが多いとか、海藻ならミネラルが多い
とかそんなくらいにして、食材そのもののエネルギーを大切にした意識を
持たれた方がよろしいかと思います。

食べ物のエネルギーという視点と栄養素という視点は
似て非なるもの、と考えております。

実際に食べた時に体調が良いなとか、
胃がもたれず食べやすいな、ということを大切にして食べる。
どんなに栄養学的に良くても、自分が食べていて
胃もたれしたり、胃がスッキリしないようなものを
食べていては吸収しきれないと思うのです。

特に夏の終わりは冷たいものを飲食したり
夏野菜で胃腸が冷えて、疲れ気味。
食欲がないときは1食抜かすのも良いかと思います。
胃の調子を中心に考えて自分が食べて元気になるような食事で
調えていくといいですね。

カネマツ倶楽部さんの薬膳講座では
カツオ節+梅+シソ+ひじきの常備菜的なものを
ご飯につけていただきました。
家で作り置きしておくと胃腸の働きも活発になりますし、
気血が補われてなんとな〜くでも元気になるように
感じます。
毎日、少しずつの積み重ねていくものですから
美味しくて、簡単なものを取り入れていきましょう。

2018/08/29

夏の終わりに身体を調えておく

夏の終わりに身体を整える薬膳その1

 

ひと頃の猛暑はすっかり落ち着き、ようやく通常モードの
暑さになり、そうこうしていると9月。そろそろ夏は
終わりを迎える頃になります。

今年の夏は暑く、そして長かった・・・。
梅雨らしい梅雨がないまま、GW明けからいきなり真夏の暑さ。
かれこれ4ヶ月近く、この暑さ。
夏は太陽のエネルギーが強く、自分自身のエネルギーは
外向きに向かうため、自分が疲れているとか感じにくい。

涼しくなり、陰陽のエネルギーでは陽(太陽)のエネルギーが
少しずつ潜め、エネルギーの方向性が内向きになる陰のエネルギーが
増えてくる頃にようやく身体の疲れなどに気づき始めます。

そうした頃に身体の変化として
・疲れやすい
・寝ても疲れが取れにくい
・空咳が出てくる
・皮膚が乾く
・髪の毛が抜けやすい
・月経周期の乱れが出てくる
・腰の痛み・冷え・手足の末端のしびれ
が出てくることがあります。

一見、繋がりのない症状かもしれませんが
東洋医学では『気・血』不足から生じるものです。

『気』なんて見えないし、わからないし
血液検査で『貧血』ではないのに『血』が不足?

東洋医学では検査結果などではなく身体の症状・サインをそのまま
受け取って不足している状態があればそれは『不足』つまり『虚(きょ)』
の状態として考えます。

そして、注意しなければならないのは身体の中に
夏の暑さによる熱を残したままにしないように
身体の熱を取りながら、夏で消耗した気血を補っていくという
ことです。

熱を残さないようにするにはやはり身体を冷やすもの、
代表的なものではトマトやナス、ズッキーニなどの夏野菜ですが
サラダなどで食べるのではなく必ず熱を通したものを食べるようにします。
生のものは胃腸を冷やしてしまい、胃腸の働きが鈍り、胃もたれ、食欲低下
などの夏バテ状態を作りかねません。

胃腸の働きがしっかりしていないと
消化→吸収が十分にできず、食べているにも関わらず
身体の状態が今ひとつ、ということになってしまう。
折角の食べ物のエネルギーを受け止めれないのは勿体無い。

胃腸の働きを活発にしながら身体の熱をとるような食事を
心がけていくようにするとまず、睡眠が深くなり
身体の疲れがとれやすくなっていくかと思います。
(身体に熱がこもると寝苦しく、睡眠も浅くなります)

また、上半身は暑く、下半身は冷房などで冷やされ、
むくみが出やすくもなっています。
下半身は温める、というのもこの時期に身体を整えるポイントになります。

足湯でそろそろ冷え対策を


後日(2)では気血を補う食材をご紹介して行きます。

こういったことを講座ではお伝えしております。
来月は上田のアリオさんでの講座となります。
ご興味がありましたら是非ご参加ください。

また、9月30日の気功養生講座は1部は定員に達しました。
2部の『気功薬膳』に残席2名さまの空きがあります。

なつめやの講座

2018/08/27

ストレスが溜まった時に

ストレスと食べ物

ストレスが溜まってきたり、疲れてきたりすると食べたくなるもの
皆さん、なんでしょう?

甘いもの?辛いもの?アルコール?

体質の違いで好みの違いも出てきます。
ストレスのことを東洋医学では『気滞(きたい)』と呼びます。
エネルギーの流れが良くない状態ですね。

エネルギー不足で流れないのか、
エネルギーは十分あっても流れが悪いのか
ざっくり大きく二つに分かれます。

まず、甘いものを食べたくなる方・・・私もです
基本的にはあまり体力のない方で、胃腸が弱いタイプですね。
イラっとすることがあっても、表現できず怒りを溜めがち。
疲れからストレスを感じたり、
ストレスが溜まることで疲れをより一層感じやすかったり。
甘いもの、というのは即エネルギーに変換されるので、
疲れやすい方はつい食べたくなってしまう傾向に。
ただ、これがやはり更なる疲労感に繋がったり、甘みに鈍感になり
エスカレートしていくこともあるので、要注意です。
食べ物以外でストレスを解消するなら
ゆっくり温泉に行ったり、マッサージをしてもらったり
ヨガなどで体の緊張をほぐすといいですね。
また、睡眠時間をしっかりとるといいですよ。
疲れを溜めないようにストレスを発散することがポイントです。

辛いもの、アルコールを欲する方は・・・
基本的には体力ありますし、溜まったエネルギーを
発散したいタイプの方々。
疲れていても基本的な体力があるので発散していきたいタイプです。
また、五臓では肝の働きが過剰気味な方々です。
怒りや、思っていることを素直に表現していれば
あまり辛いものなどを召し上がることはないかもしれません。
怒りを溜めてふつふつしているのを辛いものを食べて
汗かいてスッキリさせたり、お酒を飲んで楽しくスッキリさせたり
という方法で発散していることがあります。
ただし、辛いものもお酒も、飲食しすぎると
イライラしやすくなったりするので程々に。
糖質なども火に油を注ぐようなもの。
(特にナッツやチーズは熱量が強いので気をつけましょう)
海藻類や体を冷やすようなものを多少おつまみに
入れるといいですね。
激しめのスポーツで発散したほうが、体にとってはいいですね。
どちらかといればエネルギーが充満しているタイプなので
疲れるくらい、体を動かした方がお酒や甘いもの、辛いものを
取るよりも健康的になります。

ちなみに私は・・・・

アルコールも辛いものも苦手なので甘いものを
食べたくなります!
そういう時はなるべく原料にこだわったものや和菓子をいただくように
しています☆
美味しいものをいただく時はやっぱり幸せだな〜と思います。


まめはち さんのスコーンは大人気です。ハーブティーといただく
ほっこり時間をどうぞ☆

 

2018/08/25

排卵の時期

排卵の時期

排卵の時期というのは病院でエコーで見てもらっても
100%ドンピシャリ、というのは難しく、自然妊娠の
奇跡というのは、この”卵子と精子の出会い”に尽きるように
思います。

基礎体温や排卵検査薬、おりものなどでおおよその見当はつきますが
後から基礎体温を見たときに『う〜ん、タイミングずれてますね』って
いうことが割りとあります。

思っていたより早かったり、遅かったり。

体外受精ですら採卵、と病院へ行っても思っていたより早く
排卵してしまっていたり、過去には2回排卵していたという
特異的な例もありました。

人の体は予定通りでないことも多々あります。
卵胞が10日〜12日くらいで排卵してきてしまうと、
未成熟なものであることもありますし、人によっては早くても
成熟していることもあるし、難しいところです。
しかし、排卵が早いと月経周期が短くなり
月に2回ペースで月経がくることもあり、
結果として気血不足のスパイラルに入り、未成熟であることが
増えて行くことは大いに考えられるところ。

反対に、排卵まで時間がかかる人もいます。
1、気血が不足して成熟までに時間がかかるのか、
2、排卵する力がないのか
3、ストレスなどで気が滞っていると排卵がスムーズでない
ということが考えられます。

気血が不足すれば卵は栄養不足になりやすいですし、
気が不足したり、ストレスで気滞があるとエネルギーの流れが
スムーズでないのでポーンと排卵しにくい。

これは卵だけでなく同じことが精子にも言えます。
気血不足ならエネルギー不足の精子になってしまい
卵子の中へ入っていけるのか、核に到達できるのか
難しい状況になってしまう。

食べ物はこういうものがいい、サプリはこうしたほうがいい
というものは色々なサイトで紹介されていますが
それよりも大前提で妊活する夫婦は
体の疲労をためないこと、そのためには早く寝ること
をお勧めします。
10時には就寝する、くらいの気持ちで。

見た目元気そうな方でも仕事などで無理をしていたりすると
排卵がスムーズにいかなかったり、高温期が安定してこない。

見た目元気そう、という人は自分でも『元気な方です』と
言うので、頑張ってしまうんですよ。仕事などを。
仕事に精を傾けている場合じゃないから、と
お話しさせていただきます。
傾けるエネルギーのベクトルを妊活に向ける、と言う
意識改革も必要な人がいます。

なつめやでも妊活の体づくりに漢方薬を
とご相談に来る方には、睡眠時間のことを伺います。
それがベースで、食事・サプリメント・漢方などが
効果を発揮していきます。

体が疲労をためたりしていると風邪を引いたり
体調を崩すことがあるので少なくとも
3ヶ月くらいは大きく体調を崩していないという時期が出てくると
体の状態が良い方に来ているな、という目安にしています。

妊娠は体の余力で成立する
と言われます。
余力が大切。

妊活シンプルプラン

・妊活するなら余力を蓄える→早めの就寝→気が充実
・タンパク質を多めにとる→血が充実すれば卵子・精子の質の変化

夫婦でそれがうまくでき始めた頃には
基礎体温もだいぶ綺麗な形になりますし、
排卵している、と言うのもわかるようになります。
不思議なもので自分の体感が検査薬より感度が良くなることがあります。
今日!排卵!と言う方もおられます。

排卵というのは奇跡的なタイミングですね☆


 

2018/08/23

体感と体質

体感と体質

自分の体質というのは案外自分は頭ではわかっているようでも
実際の体のサインは違うよ、っていうこと結構あるんです。

暑がりで顔が火照って・・・と言いつつ、お腹は下痢気味だったり
腰が重だるかったりという方も、冷えからきてますよと
お伝えすると暑くないんですけど〜、とおっしゃる。

下半身が冷えるほど上半身に熱が上がってくるので
頭では暑い、と感じて実際は下半身が冷えていたりする。

また、ある方は『なんでも食べれるし、食欲がある』
と言いつつ、むくみがひどかったり、低気圧が近づくと
めまいがしたり、耳がふさがる感じがしたりという症状で
悩んでいる。
胃腸が弱いんです。甘いものと生もの、油は控えて、お腹温めてね、と
アドバイスすると『え〜、私胃腸は丈夫です』
な〜んてことになります。

食べれることは確かですが、食べたものを胃が消化し、
腸で吸収し、気血水の巡りが順調かというと
それができないので、むくんだり、そのむくみが原因で気血の巡りが
悪くなってしまう。
(胃腸の働きとむくみの関係はまた、いずれご説明します)

この二つの例は代表的なものですが、
一つ目の例では実際に自分が腰を温め、気功などで体を動かし始めたら
のぼせが取れたという方もいます。
温めてみたり、自分が体を動かすと気血水の巡りが改善し
それまでの『自分のぼせやすい』という体質ではなく、実は
『腰から下の冷え』『気血の巡りが下で滞っている』という
本来の体質改善ができるようになるんですね〜。

また、二つ目の例でも
食べ過ぎ、甘いもの・生もの・油っぽいものをやめ、
お腹・腰を温めるようにすれば良いわけです。
一旦食べ過ぎをやめるか、断食すると胃腸の具合が
わかりやすくなります。

台風前に体調が悪くなる方、低気圧が近づくと重だるくなったりする
方などは実は胃腸の弱さや。下半身の冷えからくることが多い。

どちらの例も普段の自分の感覚=自分の体質
と思ってしまっているのですが、

・普段動かしていない部分を動かす
・普段の食生活を見直してみる
ということをすると本来の体質が現れてくることがあります。

例えばズ〜っと冷えている方は『温かい』という感覚がわからないので
冷えていてもそれが当たり前、と思ってしまうかもしれません。
→こちらもご参考に

食べ過ぎ傾向な方であれば、胃の調子がものすご〜く悪くならない限りは
基本的には食べることが好きだったりするので、つい食べすぎてしまったり
多少、胃が重くてもこのくらいは大丈夫、と思うかもしれません。
食べ過ぎや食べているものを見直して胃がスッキリし始めると
それまでの胃の重さを感じることができるかもしれません。

普段の習慣や食生活などでそれが当たり前、と思っていることを
すこ〜し見直して、体の感覚を取り戻してみると
自分が気付かなかった自分の体質を発見できるかもしれません。

厳しい暑さの中で体の中から冷えてしまっていることがあります。
以前にオススメした足湯をぜひお試しください。

自分の体質って?
自分の体の状態を知って、生活の中で改善していきたい、という方は
ぜひ講座などにご参加ください☆
☆なつめやの講座