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長野市にある漢方とハーブのお店なつめや

漢方とハーブのお店 なつめや

長野市にある漢方とハーブのお店なつめや
2018/12/05

月経前後の不調と食べ物

月経前後の不調と食べ物


月経前後の不調が『あ〜、しんどい』


月経前になるとイライラしたり、落ち込んだり、不安感が強くなったり
また、疲れやすいのに眠れないといった精神的な面での変調や
頭痛や肩こり、のぼせ感、便秘、やたらと甘いものを食べてしまうという
身体的な変化に悩む人は少なくありません。

精神的な変化も身体的な変化も
どちらもある、という方もいるし、
どちらかだけれどその変化が大きくて
毎月、月経が来るのが憂鬱・・・という方もいます。
月に一度やってくるこの時期が
快適になれば、デトックス時期になるのですが・・・。

こう言った月経にまつわる心身の変化を
東洋医学的に見ていくと、一つの原因にたどり着きます。

月経の不調は『血』の不足である『血虚』が原因???


月経というのは子宮内膜が剥がれて出血する期間です。
つまり『血』が体から失われていく時期。
『血』というものは栄養を体の隅々まで届けている液体となります。
出血している時期は『血』が不足してきます。
また、月経前も子宮に血が集まっていきますので
もともと全身的に血が不足している『血虚』という状態になると
栄養の不足によって体の様々な場所で影響が現れてくる、と考えることができます。
*血虚は貧血とは違います。その人の身体に必要な血の量が足りていない場合には
血虚となります。
参考:『血というもの』

『不通則痛(ふつうそくつう)』という考えてあり、巡りの悪い場所には
痛みが生じる、という意味となります。
血が不足することで巡りが悪くなるため足が冷えたり、腰が痛んだり
月経痛も強く出る傾向があります。血の巡りが悪くなることを
『瘀血(オケツ)』と言いますが、瘀血が悪化していくと
子宮や卵巣に病巣を作ってしまうこともあります。

また、脳に十分な血が巡らないと頭痛だけでなく不眠、
イライラ・不安、動悸などと言った精神的な変化も生じてきてしまうことがあり
体の変化だけではなく、心の変化が大きな負担になってしまうことがあります。

さらに最近では血が不足してくることで全身的に乾いて
月経前になると喘息がちになったり、抜け毛が増えたり
ということをご相談される方もいます。
様々な異なる症状ですが、原因は『血』の不足から生じている、と考えます。

原因は何から?東洋医学的視点から


もともと子宮内膜症や子宮筋腫、卵巣嚢腫、など子宮や卵巣に
何らかの原疾患があり、出血量が多い方や周期が短め(25日以下)になると
全身的な血の量が不足していく期間が長くなり
心身の不調が長引いていくことがあります。
子宮や卵巣にトラブルがないか検査をしておくのも大切です。
その他には、ストレスや疲れなどがたまるとホルモンのバランスが
乱れてしまうことがあります。
これは東洋医学的には『肝』・『脾』・『腎』の三陰に関わることになります。
簡単に説明すると、
『肝』は血を貯蔵している場所であり、気の巡りに関与しています。
気の巡りが改善すると血の巡りも改善しやすくなります。
『脾』は食べたものから気血を作り出し、巡らせている。
『腎』は先天の精であり生殖系の働きを調整しています
寝不足は腎を、ストレスは肝を、慢性的な疲れや食のトラブルは脾を
それぞれ傷つけます。

月経前のトラブルを軽くするための食事と生活養生

東洋医学では日常生活や食事を見直すことが大切となります。
ホルモンのバランスを戻すためには
肝・腎の働きを助けてあげることが大切です。
つまり、肝に影響するストレスを緩和し、腎を補う『補腎』を心がける、
ということです。
まず、肝の働きを助けてあげるには・・・
ストレスを緩和する、ということなんですが、それを
余り意識しすぎないことをお勧めします。
それよりも、ストレスを緩和するためには
『香り』が有効であると言われています。ハーブティーや
アロマ、食事などに香りの良いゆずやシソ、ハーブなどを
入れるようにすると良いかと思います。
気の巡りが改善すると血の巡りも改善され、月経痛や
月経前の頭痛、イライラ、不眠などが緩和されやすくなります。
参考:『ストレスが溜まった時に』
『女性ホルモンとハーブ』


次に『腎』の働きを助けてあげる『補腎』
大切なのは早く寝ること、そして黒い食べ物をできるだけ
食するように心がけることです。
腎の働きが改善されてくると月経のサイクルが整いやすくなったり
月経前の喘息、物忘れ、浅い眠り、夜中のトイレ、集中力の低下
などを軽減しやすくなります。
参考:『立冬』冬の始まりと養生
『先天の精と人の一生』


最後に『脾』の働きを助けて食べるものからしっかり
『血』を補えるようにしていきたいところ。
ただ、『脾』の働きが弱い人が実はとても多い。
元々の体質的に食べれるけれど吸収が悪い、食が細い、
ということもあります。こういう方は地道にコツコツ
血を補うものを積み上げるように食べていきます。

食べているものによって脾(消化吸収の働き)が弱まっているケースも
あります。
・冷えたもの、生物
・甘いもの
・油っぽいもの
などが脾の働きを損なうものです。例えば冷えたもの+甘い+油→アイス
になりますし、甘い+油→クリームといった具合。
特に甘みが強くなると、エネルギー過多になるのでイライラしやすく
なりますので気をつけてください。
そして、最終的には普段から『血』を補うものを食事に取り入れていってほしいですが、特に月経前からその辺りを意識していくと良いかと思います。
・肉・魚を含め血の色の濃い動物性たんぱく質
・野菜も色の濃いもの
・黒い食材(黒豆・海藻・黒ごま・黒米など)
・高タンパクな大豆製品(高野豆腐、納豆・・子宮筋腫などがある方は要注意です)
・卵
できるだけ冷えた食事は避け、バランスの良い食事、が基本ということです。

生活養生や食事は毎日の積み重ねなんです。
一回の食事を変えたからといって変化するものではなく、コツコツ
積み重ねていくもの。ストイックにやりすぎず、心地よく
続けていってください。
そうして、少しでも月経前後の憂鬱さから解放される
女性が増えることを願ってます☆

ご興味のある方は講座のご参加
カウンセリングをご予約ください。

2018/12/02

抹茶と緑茶の飲み分け

抹茶と緑茶の飲み分け


お茶の歴史

お茶は平安時代に最澄や空海などの唐へ渡った僧侶によって
日本にもたらされたそうです。
そして、鎌倉時代になってから、禅僧の栄西が
新しい抹茶の茶法と茶種を中国から持ち帰り、
お茶文化が発展しました。
栄西は日本最古のお茶の本『喫茶養生記』を書いています。
そこには薬膳の基本である『五臓の調和』について
そして、その中でも『心』の負担を和らげる『苦味』の代表として
お茶を紹介しています。
お茶の栽培や製法についてまで書かれているそうです。

抹茶と緑茶の違い

碾茶(テンチャ)というお茶を粉末にしたものが抹茶で、
煎茶(一般的に飲まれているお茶)を粉末にしたのが緑茶です。
そもそもの茶葉が違うということですね。
そして、碾茶は、よしずなどで日光を遮った茶葉を蒸した後に、
揉まずに葉の形のまま一枚ずつ乾燥させて、葉脈や茎を取り去ったお茶です。
日光を遮ることで、お茶の甘み成分や旨み成分のテアニンが多く含まれる柔らかな
茶葉になるそうです。
煎茶は日光を遮ったりはしないで育てるので
緑茶成分の代表カテキンが碾茶(テンチャ)よりもたくさん含まれています。
カテキンは、渋味が強いのでお抹茶に比べ煎茶は、苦くなっております。

テアニンは、お茶の甘味や旨味成分であるアミノ酸の半分以上を占めている
お茶特有の成分です。
リラックス効果がとても高いのだそうです。
最近の研究ではテアニンはストレスや緊張を緩和し、
睡眠の質を改善する効果も期待できるという報告もあります。

お茶にはカフェインが含まれ、覚醒効果がありますが、
テアニンには興奮を適度に抑える働きがあるため、
カフェインによる興奮が穏やかな作用にとどまるそうです。

一方、緑茶に多く含まれるカテキンは、緑茶の渋み成分の元です。
コレステロールの増加を防いだり、血糖値の上昇を防ぐ効果、
があるので生活習慣病予防になります。また、抗菌作用などがあり
様々な健康に良い、という研究結果があります。

この渋みの主成分のタンニンはタンパク質を凝固したり
鉄などと結びつきやすい特徴があります。

そのため、渋みが強くカフェインを含むものを
多く摂取することで胃が重く感じたり、痛みを感じたり
しやすくなります。
また、鉄剤などを服用している方は服用前後は
お茶やコーヒは控えるようにと言われています。

実は抹茶には鉄や葉酸、ビタミンCなどが豊富に含まれています。
渋みも少ないことから胃の痛みや貧血などが気になる方は
抹茶の方がコーヒーや緑茶などよりも
オススメかもしれません。

逆にダイエットや風邪予防をという方には緑茶がいいのかもしれません。
食事にはやはり緑茶が合いますね。

そしてお抹茶は、家でリラックスして
美味しい一杯を美味しいお菓子とともにいただくのが
良いかもしれませんね。

2018/12/01

12月の予定

12月の予定

今年もあと1ヶ月となりました。
そして、平成最後の年末。
今年は非常に夏が暑く、体の消耗が著しく、免疫力が低下して
最近ではインフルエンザやノロウィルス、風疹などの集団感染が
流行っております。
出来るだけ、体を温め、食事もナマモノやお酒は控え
早めに寝るようにすると良いですが・・・
年末でなかなかそうはいきにくいかもしれませんね(笑)
意識はそのように持って、年末年始でも
羽目を外さないようにお気をつけください。
そして、今年1年、できなかったこともあるかもしれませんが
できたことも、変化したこともあったはず。
良い面を自分でも喜び、また、来年以降の
計画などを冬の間に考え巡らせてみてくださいね。

なつめやの12月の予定


水曜日定休日(5・12・19)・26日の水曜日はお店は開けます
・6・13日(木曜日)、17日(日曜日)
・20・21日は午前中休み・14時よりお店
・24日(月・祝)は午後はお休み
・28日午前のみ・午後よりお正月休みになります(〜1月4日まで)

イベント
・19・20・21日は味噌作り講座となります。
『糀からの黒豆味噌作り』

陰陽五行オンライン講座12月13日


好評の黒豆茶もノーマルタイプ、シナモン味が揃いました。
寒い冬に血の巡りやむくみ改善にオススメです☆

 

2018/11/28

気功をオススメする理由

気功をオススメする理由


気功、と聞くとなんだか怪しい・・・とか
なに?それ?なにやるの?って普通に思って当然のことと思います。
ヨガでもないし、太極拳でもないし・・・
『気』とつく時点でよくわかんない、ってなる。

身体の中に流れている『気・血・水』


東洋医学では体の中に流れているものを『気・血・水』で
考えていきます。
血・水は物質なので目に見えるのでわかりやすいです。
血の巡りが悪くなる、とよく言いますが、
ではその血を巡らせているのはなんですか?っていう話。
心臓はポンプです。
送り出している場所。
血管は流れている場所。
なにが原動力として心臓を動かしているのか?
を考えた時に、エネルギーがあって動かしている、となります。
そのエネルギーこそが『気』です。

『気』ってなに?


『気』があって初めて色々なものが動いたり、温まったり
ものが変化したり、維持したり、となります。
体を動かし、温め、代謝させ、維持し、守る。
当たり前のことのように体を動かせているのは『気』によるものと
東洋医学では考えます。

でも『気』って見えないわけです。
見えないけれど、感じることはできる。

話をしなくてもなんとなくこの人イラっとしているな、とか
この人なんとなく楽しそうだな、とか
表情だけでなくても、例えば電話口でもそういうことを
感じることはあります。

また、ある場所へ行くと気持ちがいいな〜と感じる事もあれば
反対になんだかぐったりする、という場所もある。

この人といると疲れるな、と思う事もあれば
この人といると元気が出るな〜とか。

『気』は見えないけれど私たちは無意識のうちに感じています。
見えないから『無い』ではなく、『感じ取ろうという力』、
意識が大切。

自分の中に『気』が今どんな状態なのか?というのを
感じるのはなかなか難しいのですが、
『気功』をして、自分の体の中の『気』の流れが良くなると
なんとなく自分の『気』の状態が感じれるようになってきます。

いい状態なのか、少し疲れている状態なのか。

そこすらわからなくなってしまっている人も多く、
病気になって初めて自分の体のことに意識を向ける
ということがあります。
自分の体や、『気』の状態を感じて、自分の活動をしていくというのは
自分の体を守り、健康を維持していく上では大切なことだと思うのです。

『気』と『血』の巡り


血の巡りを整えようと思う時、その血を動かしている
気の巡りを良くしてあげるとより効果的になります。

気が滞ったまま(気滞)ではそこには血の滞り(瘀血)ができやすくなってします。

何か不調が出た時『ストレスのせいかな?』と思うことが
あると思いますが、そのストレスこそが『気滞』。
ガンなども『ストレスが原因なのでは?』と思う人も
いるかと思いますが、はっきりした原因は西洋医学的には
わかりませんが、東洋医学ではやはり強い『気滞』と『瘀血』
がもたらしたもの、と考えることができます。

気功で『気』を巡らせて『血』を巡らせ、病気を予防する


『気』は温め、動かす原動力なので気滞になればその部分は冷えて、
血の巡りが悪くなり、病気を作る元になりかねなません。

『気』というものを自分の体において少し意識していくと
自分の体が疲れやすい、この部分が重たい、この部分が冷えるということを
気功をすることで『気』の巡りを整えることで改善していくことができます。

気功っていうのは『気』を体内に循環させるトレーニング、運動です。
気功をすることで見えないものが見えるようになるとか、
ハンドパワーで治すとか、そういうことではなくて
自分で自分の体の中に流れている気・血・水を循環しやすくするもの。
結果、身体の調子もいい、風邪もひきにくい、代謝が上がって体がポカポカ
体型を維持する、老化予防、などに役立つわけです。

マッサージや何かの治療を受けても
数日すれば体が元のように強張ってしまったりしては
なんども治療を受けないとならない。

気功は日々の積み重ね


もともと、私も鞭打ちを2度やっているので
首・肩がこわばりやすく鍼治療を週に1度は欠かせませんでした。
それを、自分でトレーニングして
体の調子を整えていくことができれば
それが一番なんじゃないかな?と思い、私は学ぶことにしました。
おかげで今では鍼治療はほとんど行かないで済んでいます。

気功は単純な動作のトレーニングです。
無心に行い、自分の体のエネルギーを循環させ、血の巡りを整え
自分の体をパワーアップさせるためのもの。

日々コツコツ積み重ねていくものです。
なつめやでは気功の練習会や講座などを通じて
自分で自分自身の体を整えて、病気の予防ができるんだ
ということを体感していただけたらと思っています。
ご興味のある方は是非、ご参加ください。

2018/11/26

黒豆と黒小豆の販売

黒豆・黒小豆の販売

今年もようやく収穫できた黒豆と黒小豆です。
なつめや農園(といっても母がやっておりますが)で
無農薬で作っております。
毎年、試行錯誤しながら効率よく栽培するようになり
今年はあまり実が入らないな〜、と言いつつも
例年通りの収穫となったようです。
手前味噌ではありますが、ふっくら甘みのある豆だと思います。
黒小豆は私が宮古島へ5年ほど前に行った時に購入してきたのを
こちらで栽培し続けてきたものです。
2、3年前からようやく量が取れるようになりました。
宮古島の黒小豆はポリフェノールの量が
ブルーベリーなどよりも多いのだそうです。

なつめやが『黒いもの』にこだわるかと言えば
小豆や大豆に比べるとポリフェノール量が多く
その分、血の巡りが活発になり、また、むくみを取り除き
デトックス効果も高まる、女性にとっては
お役立ち食品だと考えるからです。
目の疲れやカスミ、肌荒れ、むくみ、便秘など気になる方に
おすすめです☆
美味しくコツコツ続ける薬膳の基本食材ですね。

我が家では10年近く毎日黒豆を食べています。
おかげさまで父親の持病を除いては概ね健康。
長く食べ続けてきて、やっぱり良い食材だなと
思うわけであります。

お正月のお汁粉やおせち用にぜひ。


なつめや 店頭で販売しております。
黒豆   200g 600円
黒小豆  100g 400円(計り売り対応)
毎年、好評で早くに売れ切れますので
ご希望の方は
natsumeya1@gmaiil.comにご連絡くださいませ☆

2018/11/23

陰陽五行講座は豊かさの学び

陰陽五行講座は豊かさの学び


四回シリーズで始めた陰陽五行講座です。
一回目 陰陽
二回目 五行/肝・心
三回目 脾・肺
四回目 腎
の予定ですが、各2時間の講座はあっという間に過ぎます。
人それぞれの体質や思考の癖、一年間の体の変化にも
ある一定の法則のようなものが見えてきます。
人は闇雲に感情の波がある訳でなないように感じます。
それに至る理由が必ずある、と思っています。
ただ、それをしっかり観察しないとその法則性がわかりにくいという事なんですが。
その観察が自分ではなかなか難しいこともありますし、自信がなかったりする。
自分のことが自信持ってわかります!なんていう人あまりいないように思うんです。
人のことはわかったように見えても、本当にはわからないこともありますし、
自分のことはなおさらわかりにくい感じがします。

自分の内側からのサインは外に現れている


表面に出ている部分と内側の自分すら気づいていない部分。
五行でみていくと身体のサインから、その人の内側の
世界が見えてくることがあります。
カウンセリングしていると現時点の体調不良だとしても
この方は命をかけて赤ちゃんを産んだんだろうな〜とか
なけなしの力を使って頑張っているんだな〜とか
この人は案外力があり、それをバネに頑張っていてその結果体が
こわばっちゃっているんだな〜とか感じます。

土台の力がどんな状態なのか?
その土台の上に五臓(内臓)がどんな状態にあるのか?を探ります。

自分の内側を知ることで自分を癒す


陰陽や気血水を含め五行の関係性からその人の身体の中を見ていきます。
そうしているうちに、その人が気づかずに抑えている部分や、
古い記憶の中で傷ついている臓腑があることに気づくこともあります。
家計的なことも含めてその人の身体を通じて
その人に受け継がれた『流れ』を感じることすらあります。
また、その人の表面に出ている症状や体質的なものから
いわゆるトラウマ的なことが浮かび上がってくる。
それはその人が気づいて癒していくしかないので
それを静かに見守り、心身の調和を図りながら
体調を整えていくお手伝いをさせてもらっている、という感じで
私は漢方薬を作っています。

自分の身体のことを知ることから健康は始まる


五行講座では自分で自分の内側を見ていく
キッカケ、入り口になればと思ってはじめました。
自分の体のことって血液検査で検査の結果から
健康か不健康かを測るだけでは不十分ではないかと思います。
検査していて、何もなかったのにある日
がん細胞が見つかった、なんて話はよく聞きますし、
しょっちゅう風邪をひいていて、それが健康であるとは言い切れないと。

また、メンタル面でも、どこからどこが
メンタルクリニックや精神科へ行くような対象になるか?
なんてわかりにくと思います。
そして、そこで受診しても果たしてそれが本当にそうなのか?
ということもわかりにくい。

自分の体、内側のことを興味持ち<
どうなっているのか?を少しでも理解し、
自分でできる対策をしていく手助けになればと思っています。

みんな違う身体をしているので、それぞれの人に合う食べ物があるし
合わない食べ物もあります。
つい食べてしまって体調が悪くなるものや
その反対に体調が悪くなると食べたくなるものもあり、
その傾向もどうしてそうなのか?ということがわかると
対策が立てやすくなります。
西洋医学の治療をしていたとしても、それと並行して
食事のことや生活のリズムを見直すことをしようと思う時
五行、五臓の学びはとても役立つものが多いのです。

昨日は『脾』と『肺』についての講座でした。
どの講座でも今年の夏のことを考えると今年の秋は
様々な感染性疾患が流行するよ、と言ってきていました。

これはあてずっぽうに言っているものではなく
五行の関係性からそうなるであろうと、予想していました。
そして、そのためにこういう予防方法があるから実践してみてくださいね、とも。

陰陽五行は豊かさと拡大の智慧


そうやって、自然のリズムや自分の体のことなどを
感じるままに、心地よく過ごしていく。
季節の移り変わりを感じて、それに心身が変化していく。
そのためにちょっとした知恵があると自分の心身が思っている以上に
自由になる。

自由になると、意識や世界が広がっていく。
古い知恵の学びは実は人生をより豊かに、拡げていくために陰陽五行
はあります。
また、来年もどこかで講座を開催できたらな〜と考えております。

2018/11/20

妊活中の食事・養生法

妊活中の食事・養生法

生活リズムを月経期や排卵期を意識して
変化させていくと妊活にプラスに働きやすくなります。
病院で治療をされている方々には
なつめや でお話しさせていただいていますが、
はじめは中々ピンとこない方もいます。

そのうち、漢方薬などで体の調子が良くなってくると
生活リズムを意識せずに活動していると
疲れやすいな〜と感じやすくなるようで、
自分から色々と気を付けるようになる方が多いです。

さて、
妊活中の過ごし方は
1、月経期
2、低温期
3、排卵期
4、高温期
に分かれます。

どの期間にも共通して言えることは早寝を心がける、ということと
腹筋を鍛えておく、ということですが
それぞれの期間に気をつける生活リズムもあります。

1、月経中

月経期は出血中なので、激しい運動や汗をかくような事はしません。
気血を消耗している時期なので休息を多めに取ったり
食事もタンパク質を多めにとるようにすると良いです。
また、決して、下半身を冷やさず、冷たいものなどは
摂取しないことを心がけてください。
参考:『デトックスを東洋医学的に考える』

2、低温期

この期間は卵胞が育ってくる時期です。月経期はあまり激しく動けない
時期なので、気血を巡らせるためにも適度な運動やウォーキングなどを
します。特に卵巣にトラブルがある方は卵巣への気血のめぐりが
悪いと卵胞の発育が遅くなったり、スムーズに排卵しにくくなります。
しっかりタンパク質を摂りましょう。特に『潤う食材』と言われるような
*胡麻、松の実
*豆腐、牛乳、チーズ、ヨーグルト、豆乳
*小松菜、アスパラガス、山芋
*百合根、銀耳(白キクラゲ)、
*卵、うずら卵
*ホタテ、牡蠣、アワビ、カニ、イカ
*鴨肉、豚肉
などが代表的なものになります。イメージとしては少しクリーミーだったりぷるっと
したものがいいですね。
参考:『血というもの
   『秋の乾燥は甘酸っぱさで潤す』

3、排卵期

この時期は気血をしっかり循環させることで排卵させ、
また、しっかり高温期にしていくように少しエネルギーが強目のものを
食事に取り入れたりすると良いです。(高温期の食材とかぶります)
軽い運動やヨガなどはしていただくと、より、気血が循環しやすくなります。
*血流を改善する食材:黒酢・青梗菜・ナス・蓮根・黒きくらげ・黒豆など
*気の巡りを改善する食材:らっきょう・みかん・カボス・ジャスミン・セロリなど

4、高温期

子宮内膜を厚くするために血が必要となります。
レバー・動物性でも赤みの強い食材を選んだり、
色の濃い野菜(ほうれん草・人参・ブロッコリーなど)、
赤い果物(いちご・ぶどう)などを多めに摂り、血を補うようにします。
そしてさらに、エネルギーが高めになるように木の実(栗・クルミ・松の実)
や手に入る方は鹿肉や羊肉などもおすすめです。
また、過ごし方としてはこの時期は妊娠したかのごとく
ゆっくり過ごすこと!
妊娠判定が出てから気をつけるのではない、ということです。
病院で治療中の方もそうでない方も、高温期は
とにかく無理をしない。
この時期は受精するかどうか、着床できるかどうか
妊娠中の一番気血を必要とする時期です。
参考:『栗は身近な薬膳食材』


最後になぜ腹筋を鍛えておくことを進めるか?
ですが、腹筋が弱いと赤ちゃんが育つに従って
子宮が重くなり腹筋で引き上げきれず、子宮が
おりがちになります。
早産の予防にもなりますし、産後の子宮の回復にも
役立ち、次のお子さんの妊娠へつなげやすくなります。
腹筋の鍛え方としてはコアの筋肉をつけるのが良いです。
(ピラティスなどは役立つかと思います。)
なつめやに来ていただいている方には気功法を指導しております。
そして、一番大切なことはこれらのことを
真剣に取り組みすぎず、ストレスがないように
楽しくやっていただきたい、ということです。
妊活をしていると『ストレス』というのが一番よろしくないですし、
ストイックすぎて疲れてしまいます。
心地よいな〜という感じを心がけていただければと思います。

今回は妊活の過ごし方・食事を中心に書きましたが、
これはどの年代の女性にも役立つ情報かと思います。
特に乾燥しやすい方や貧血気味の方は2の低温期を
体が冷えやすい方は4、の高温期を参考に。
また、血の巡りが悪く静脈瘤ができたり肩こりが激しい、という方は
3の排卵期を参考にしていただくと良いです。

上記のものはあくまでも一般的なものになりますので
体質や治療法などにより養生法などは異なることが多く
自分に合う養生法などはカウンセリングしていただけたらと思います。

2018/11/18

卵子と精子と受精卵

卵子と精子と受精卵

妊活・不妊治療をしていく中で、タイミング法・人工授精・体外受精・顕微授精
とステップがありますが、基本的なことは卵子があって、精子があって
受精して、分割できて、着床して、ということになります。

誘発剤を使っても卵胞がうまく育ってこない人もいれば
排卵がうまくいかない人もいますし、
精子はいても動いていなかったり、少なかったり、
受精しても分割できなかったり、着床しなかったり。

卵子・精子・受精卵というのは物質であってやはり
そこは物質のエネルギーではなく、
女性の体の分身であるかのようなエネルギーが卵子の受容性として、
男性の体の分身であるかのようなエネルギーが精子の活動力として備わっています。

受精卵になった時に、それぞれのエネルギーが合体し、
命として発生できるかどうか、ここは大きなエネルギーの
変化の時になります。その変化を促す時に子宮からの
エネルギーが充実し、吸い上げることができれば
妊娠として成立してきます。
受精卵が子宮に根を張り、栄養を吸い上げる力があるかどうか。
そもそもの受精卵の力があるかどうか、になります。
この生命エネルギーのことを東洋医学では『腎気』と呼び
『腎』に蓄えられます。
ここは東洋医学、独特の考え方です。

参考:先天の精と人の一生

卵子と精子の状態


女性の体の状態は素直に卵子に反映されると思います。
年齢がどうか?というよりも、年齢が若くてもこの人のこの体は・・・
ということもありますし、年齢は40歳を超えていても体の質は
若いな〜という人もいます。年齢だけでは測りきれません。
肌のツヤや、髪の毛・爪・疲れやすいさ、姿勢、声のトーンなどからも
体の状態を伺い知ることができます。
精子も同じで、量はあってもまっすぐ進むか、精子の中身がどうか?
というのは見た目よりも男性側の心身の状態に反映されやすいのでは
ないかと感じています。
共通してご夫婦の食事や生活リズム、ストレスなどが卵子や精子などの
質に影響を与えますし、それは結果的に受精卵に影響していきます。

参考:女性のメンタルと身体

特に女性は体が冷えている方が多く、冷えていれば気血のめぐりが緩慢で
卵巣や子宮に勢いよく血が巡りにくく、卵胞が育ちにくかったり、
子宮も内膜が厚くなりにくかったり、卵巣や子宮内に血の溜まりができて
しまうこともあります。
ストレスが仕事だけでなく、妊活からのストレスもあったりすると
そこに気の滞りも生じ、緊張・ストレスから血管が収縮し、緩まないので
血の巡りも悪化してしまうということもあります。
男性は冷えている方は多くはありませんが、アルコールなどで冷やしてしまっている
方は多いです。男性もストレスによって緊張している状態が強くなると
性生活に支障をきたしてしまうこともあります。

漢方と食事と生活


ストレスというものは漢方で減らすことはできませんが
ストレスからの体への影響が出ているならばその体の影響を
緩和しつつ、気血のめぐりを改善していきます。
しかし、その根底には夫婦の支え合いの気持ちや日常の食事や
生活リズムを整える、ということはとても大切。
実際に、漢方だけでなく、食事や生活リズムを変化させてくると
やはり、体は素直に反応し、やはり、望んだ状況になっていく
方々を見て感じます。
妊娠がゴールではなく、妊娠はスタートです。
そこから生まれてくる子供ができるだけ元気でありますように、というのが
それこそが私が目指す、妊活のサポート。

どうぞ、妊活で何か悩むことがあれば
気軽にご相談ください。
最近は遠方の方はメッセンジャーやスカイプなどで
ご相談を伺っております☆

ご予約は→こちら

2018/11/10

風邪の漢方・養生

風邪をひいた時の漢方や養生

風邪には葛根湯、といつからかよく言われる様になりましたが
実際は私はほとんど使うことがないです。
漢方薬局屋ですが。
葛根湯を飲んで風邪を改善させていくタイミングが大切です。
風邪の初期の初期にゾクゾクする〜という時に
飲んで、お風呂はいって(私は入ってしまう)、汗をしっかり
かいて風邪の症状を汗で散らす、ということができれば
成功です。高熱でガッと治すというのに葛根湯は使えます。
こういう手法を辛温解表、汗法と言います。
ただ、葛根湯が家にない時もありますから、そう言うときは
大量のネギを刻んでお味噌汁に入れて
一気に身体を温めます。お風呂も熱めのお風呂にさっと入って
汗が出始めたら上がり、お布団にくるまって汗をしっかりかくことです。
汗をかき始めたら栄養補給です。
すりおろしリンゴやはちみつレモンなどを頂くと
糖分や潤す作用のもので汗をかいて乾いてしまうと言うことは
防げます。

しかし、汗をかかせることができず、ぼーっと
熱っぽい症状が続いてしまうとそれはもう、体の中に風邪の
邪気が入り込んでしまっているので、そうなると葛根湯で
温め続けていると体力が消耗したり、喉が乾いてきて
空咳が出たりし始める。
そうなると、葛根湯ではないんですよね。
体の熱をとる様に潤してあげたり、
体力を上げていきながら熱を下げる様な漢方に
切り替えていきます。
今年は夏に汗をかいてだいぶ体の中が乾いている方が多いためか
風邪をひいて熱は取れたけれどいつまでも
喉がイガイガしたり、空咳が出てひどいと喘息気味になってしまって
という方もいます。
お腹を温めながら潤してあげるのが大切です。
食べ物でも蜂蜜やレンコン、アーモンドミルクなどで
肺を潤す食養生ができます。
乾いた咳が少しずつ痰が絡み始めたら潤いが出てきているので
肺を温め始めたりします。
その場合は背中にホッカイロ。
特に首の後ろを少し下がったところにポコっと骨が出ている
場所に『大椎(だいつい)』というツボがあります。
様々な邪気の出入り口になりやすい場所ですが
その辺りにホッカイロを貼ってあげると
肺も温まりやすく、風邪が改善しやすくなります。
普段も首・肩が凝りやすいと言う方はここに
小さめのカイロを貼っておくと良いです。

ただ、風はこじらせると大変なので、養生なんとかできる
体力のある方や、時期を読み間違えないことが大切ですね。
どの人にも養生法だけで治せるかといえばそういうことでも
ないですし、体力が消耗すると治りにくくなってしまいます。
また、小さなお子さんなどは熱が上がりすぎると脳に影響を
残しかねないので、早めの対処がとても大切。

風邪を引く、長引くということはそもそも体の免疫、抵抗力が
落ちているということですが、それは自分の体を守る
エネルギーが不足している、ということです。
睡眠をしっかりとり、体を温め、よく食べて
体のエネルギー回復をすることが大切なのは言うまでもありません。

今年は夏の影響が体に残っている人が多く
体が冷えていたり、乾いたりしているため
抵抗力が落ちています。インフルエンザやその他の風邪が
身体に入りやすい状態になっていますので
できるだけ日々の養生を大切にしてください☆

 

 

2018/11/06

『立冬』冬の始まりと養生

『立冬』冬の始まりと養生

秋の土用が明け、明日は『立冬』となります。
いよいよ冬が本格的に始まります。

寒くてすでに手足が冷えている方もいて
今年は冬のスタートが唐突に始まったような感じもします。
夏が暑かったために冷房を効かせていたり
体を冷やすものをたくさん飲食していた方が
冷え感が強く出る可能性もあります。

自然の摂理とエネルギーの変化


『冬』というのは来年の春に向けてエネルギーを貯める時期になります。
このような時期に何かを新たに始めるよりも
エネルギーを浪費せず、貯めることで春からのスタートが
スムーズになります。

東洋医学では春は発生、夏は成長、秋は収穫、冬は閉蔵というリズムに沿って
自然のエネルギーが変化していくので、それに人間の生活も合わせていくことで
自然に逆らわず、心身が整い、自然免疫も培えると考えられています。
これは紀元前から脈々と受け継がれてきた東洋医学の智慧』です。

一年のうち、最も太陽のエネルギーが弱まるのは『冬至』となります。
立冬から冬至までは日毎に季節のエネルギーのうち体を温める『陽』のエネルギーは
減っていく一方です。体を冷やしやすくなる『陰』のエネルギーが強くなります。
来年の『立春』からようやく春の兆しを感じ、春分から『陽』のエネルギーが再び
芽生え始めます。それまではじっと体に食べ物からのエネルギーを貯めていく時期、となります。
冬は体重が増えるのは当然のことなんです。
また、春になれば、蓄えたものを消費していきます。
しっかり貯めておくことができないと、春になってぼんやりしたり
だるい、なんていうことになってしまいます。
冬はエネルギーの積極的な発散はできませんが、来春に向けて
色々な計画を立て、準備に充てる大切な時期なんです。

自然のリズムに合わせた生活


汗をたくさんかくような激しい運動は避け、
朝はゆっくり目に、夜は早めに就寝するように心がけます。
体の気血は内臓を守るために体の深部に集中していくため
体の表面は冷えやすくなり、特に背面の肩や背中、腰などが
冷えやすくなります。
ホカロンを用いるのも良いですが、体をほぐすように
ラジオ体操や気功体操、ヨガなどをしたり足裏・ふくらはぎなどを揉んで
下半身に溜まって冷えやすくなる血流を改善するよう
自分から『動く』ということも大切です。
外から温めるだけでは流れは改善しにくい、ということですね。

食べ物は黒いものを中心に

冬の間は身体の五臓のうち『腎』が弱りやすい、と考えられています。
『腎』は腎臓の働きだけでなく、東洋医学ではホルモンの分泌や
成長、発育、老化など人の生命エネルギーそのものを支配しています。
寒くなってきてから腰から下が冷えやすい、朝方にトイレに起きる
下痢しやすい、という方は冬の時期の過ごし方がとても大切になります。
そして、『腎』という働きを活発にする食材は『黒いもの』というのは
東洋医学界ではよく知られたところです。
代表的なものでは黒豆や黒ごま、黒きくらげ、黒米などがあります。
また、木ノ実のクルミや栗、山芋なども補腎(ホジン)食材として
中国や台湾などでは積極的に食べられています。
毎日、このうちの一つでも食事に取り入れていただくと
『コツコツの養生』となります。
・参考記事:栗は身近な薬膳食材


冬の始まり、来春への準備期間。
自然のエネルギーの移り変わりに自分の生活も
変化させていく、というのが『養生』。

冬養生を味わい、そして春を待つとしましょう。

・今月の気功養生講座は28日の上田アリオさんとなります。
・来月のカネマツ講座は黒豆味噌作りがメインとなります。
近日中に詳細をお知らせします。

2018/11/02

なつめや11月の予定

なつめやの11月の予定

霜月となり、本当にいつ霜が降りても不思議ではない
寒さの朝夕となりました。
11月7日に立冬となる前から冬を感じるような
急激な季節の変化で風邪をひいている方も多いようです。
特に空咳が続いてなかなか治らない、インフルエンザが
早くも流行したり、風疹が大流行したりと
今年は様々な病気が秋冬にはやる可能性が
強いと感じています。

というのも、夏にかなりの暑さで汗をたくさんかいて
気血が消耗しているだけでなく、暑かったために
冷房を効かせていたので体の芯は冷えている可能性があります。
通常、夏はあまり冷やしすぎないようにして
冷えを改善していくと良い、という季節なのですが
今年は流石にそのようなことはできませんでした。

血の消耗により体の中から乾きやすくなり、
気の消耗により免疫も落ちています。
今からでも気血をしっかり補充して風邪予防に努めてください☆

身近な食材では蜂蜜レモンや、生物は食べず(野菜も魚も)
すべてのものに火を通し、食材にとろみがつくような
感じにすると乾き感がとれやすくなるかと思います。
白っぽい食材、例えば白ごまやだいこん、レンコンなども
体を潤しやすい食材となります。
片栗粉や葛でトロミをつけた餡や鳥手羽や豚バラなどの
少しコラーゲンの含んでいるような部分を
使うなどすると体もしっかり気血が満たされやすくなるかと
思います。鍋は楽に色々な食材を摂れますね☆

さて、11月の予定です
・毎週水曜日に加えて
・12日〜15日まで
・22日(木)は午前中
・4日(日)・17日(土)・29日(木)がお休みとなります。
カレンダーでご確認ください。

☆講座は
・22日:五行オンライン講座
・28日:上田アリオ気功養生講座
となります。
詳しくは講座情報をご確認ください。

2018/10/23

産後の養生がなぜ大切か

産後養生がなぜ大切なのか

産後養生について日本はあまり、重要視されてきていなかったように
感じますが、ここ数年の間に少しずつ必要性が見直されてきて
対応する自治体も増えてきました。
ただ、一般女性の認識の方がまだまだなのでは?と思うことがあります。

 

産後に体調を崩さなければ、産後養生は必要ない?!

出産前後に体調を崩さなければ、体を立て直す養生期間は
必要ではない、もしくは早く社会復帰したい、と思う方も
多いかもしれません。
政府も女性の社会復帰を早くさせるような政策ですが・・・。

出産という大仕事は大出血を伴うものです。
そして、その後も昼夜の区別なく、生まれたての赤ちゃんを
育て、食事する時間もままならず、授乳し、という生活になります。
母乳は東洋医学では『白い血』として考えられ、
授乳するというのは毎日献血しているのと同じくらい
気血を消耗する行為となります。

血が不足してくるので(血虚)髪の毛が抜けたり、白髪が
一気に増えたり、目が疲れやすくなり急に視力があったしたり。
また、血虚になると脳の栄養も不足するため
眠れない、自律神経が不安定になるなど、いわゆる『産後うつ』の
状態が出やすくなります。
産後うつは、もともと出産前から血が不足していた方や出産時に大出血を
伴った方に増えやすくなると考えられます。
また、筋肉が血流の悪化に伴い硬くなるため、産後にリウマチを
発症される方もいます。
産後うつも、リウマチも別々の症状ですが、東洋医学では
どちらも気血の不足から生じてくると考えます。

こちらも参考に:『視力回復と薬膳・養生』


第二子妊娠は産後の養生次第

最近は一人目の妊活だけでなく、二人目の妊活の相談も増えていますが、
産後の養生次第です。
出産で子宮が下垂したままになっていて、着床しにくく、
また、流産しやすい可能性もあります。
妊娠は母の生命力を子に分け与えるので、お母さんの生命力そのものが
ガツっと落ちています。それを東洋学では『腎虚』と言いますが、
腎虚を早く回復させていくためにも産後養生はとても大切なことなのです。

こちらも参考に『先天の精と人の一生』


産後養生は臨月から始まっている!

なつめやでは妊活されている方は継続的に
腎を補う漢方薬を少量でも飲んでいただいているケースも
あります。また、産後半年過ぎからまた服用して
体を回復させたいというご相談もあり、早い段階から
体の回復に漢方薬をご利用いただいています。
それが結果的には、体の回復だけでなく、第二子、第三子に
繋がりますし、その後の女性のホルモンの変化に伴う
体の不調の予防線になっていきます。

もちろん、食事を含めて色々な視点からアドバイスさせていただいております。
産後は妊娠中に太ったからダイエット〜などと激しい運動をしたり、
極端な食事制限は東洋医学的には危険な行為とも言えます。

産前産後の体のことでご相談をご希望される方は
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