Oct.23 2018 | category:不妊/妊活
産後の養生がなぜ大切か
産後養生がなぜ大切なのか
産後養生について日本はあまり、重要視されてきていなかったように感じますが、ここ数年の間に少しずつ必要性が見直されてきて
対応する自治体も増えてきました。
ただ、一般女性の認識の方がまだまだなのでは?と思うことがあります。
産後に体調を崩さなければ、産後養生は必要ない?!
出産前後に体調を崩さなければ、体を立て直す養生期間は必要ではない、もしくは早く社会復帰したい、と思う方も
多いかもしれません。
政府も女性の社会復帰を早くさせるような政策ですが・・・。
出産という大仕事は大出血を伴うものです。
そして、その後も昼夜の区別なく、生まれたての赤ちゃんを
育て、食事する時間もままならず、授乳し、という生活になります。
母乳は東洋医学では『白い血』として考えられ、
授乳するというのは毎日献血しているのと同じくらい
気血を消耗する行為となります。
血が不足してくるので(血虚)髪の毛が抜けたり、白髪が
一気に増えたり、目が疲れやすくなり急に視力があったしたり。
また、血虚になると脳の栄養も不足するため
眠れない、自律神経が不安定になるなど、いわゆる『産後うつ』の
状態が出やすくなります。
産後うつは、もともと出産前から血が不足していた方や出産時に大出血を
伴った方に増えやすくなると考えられます。
また、筋肉が血流の悪化に伴い硬くなるため、産後にリウマチを
発症される方もいます。
産後うつも、リウマチも別々の症状ですが、東洋医学では
どちらも気血の不足から生じてくると考えます。
こちらも参考に:『視力回復と薬膳・養生』
第二子妊娠は産後の養生次第
最近は一人目の妊活だけでなく、二人目の妊活の相談も増えていますが、産後の養生次第です。
出産で子宮が下垂したままになっていて、着床しにくく、
また、流産しやすい可能性もあります。
妊娠は母の生命力を子に分け与えるので、お母さんの生命力そのものが
ガツっと落ちています。それを東洋学では『腎虚』と言いますが、
腎虚を早く回復させていくためにも産後養生はとても大切なことなのです。
こちらも参考に『先天の精と人の一生』
産後養生は臨月から始まっている!
なつめやでは妊活されている方は継続的に腎を補う漢方薬を少量でも飲んでいただいているケースも
あります。また、産後半年過ぎからまた服用して
体を回復させたいというご相談もあり、早い段階から
体の回復に漢方薬をご利用いただいています。
それが結果的には、体の回復だけでなく、第二子、第三子に
繋がりますし、その後の女性のホルモンの変化に伴う
体の不調の予防線になっていきます。
もちろん、食事を含めて色々な視点からアドバイスさせていただいております。
産後は妊娠中に太ったからダイエット〜などと激しい運動をしたり、
極端な食事制限は東洋医学的には危険な行為とも言えます。
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