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長野市にある漢方とハーブのお店なつめやブログ

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Sep.07 2018 | category:養生

火照りと女性の体

火照りと女性の身体

夏の間、ほてったり、のぼせたりと
熱感の強かった方も多かったかもしれません。
秋になり一雨ごとに気温が下がっていくと
蒸し暑さから段々と涼しさの方を感じるようになっていきます。
そうした、気温の変化などを実感し始めた頃に
顔だけ火照って、手足が冷たい、お腹が冷える
腰が冷える、などのような体の変化も出てき始めます。

火照ったりのぼせているから
体温が高いのか?といえばそうではないこともあります。

女性は月経や出産、授乳などにより『血』を失う
機会が断然男性より多くなります。

『血』というのは全身をめぐり栄養を届ける働きとともに
体内でつくられた熱を全身に伝えることで体全体を温めいます。
人は外気温が変化しても体温を一定に保つ機能を備えています。

ところが、血が不足している『血虚(けっきょ)』という状態になると
暑い時には血がドロドロしてめぐりにくくなったり、
寒い日には血管が収縮してめぐりにくくなる、といったように
血の巡りが悪化することで末端の血がめぐりにくい場所では
冷えたり、火照ったりが強く生じやすくなります。
こちらも参考に「血というもの」

また、モノの性質として温かいものは上昇し、冷えたものは下に
たまりやすくなります。下半身が冷えている人ほど、頭部ののぼせ感
が生じやすくなります。

夏の間、暑い暑いと冷たいものを飲むほど頭部が熱くなり
汗を大量にかいていたのでは?と思われます。

のぼせ感や手足の火照りを強く感じやすい方は
血流を改善させることが第一になります。
また、更年期世代の女性はのぼせや火照り感が
強くなり、ホットフラッシュなどに悩まれる方も
多いですが、お話を聞いてみるとお腹のあたりから
下は冷えている、ということもあります。

これから秋・冬になるにつれ血流を調えておくことは
様々な病気の予防になります。

・足湯などで外から温める→「足湯でそろそろ冷え対策を」
お風呂はすぐにのぼせてしまい下半身をしっかり温めることが難しいので
足湯をお勧めします。

・血を補いながら巡りを改善する食べ物を積極的に

血を補うにはやはり動物性のタンパク質がいいのですが、油を使えば
めぐりが改善するよりも悪化し兼ねませんので茹でたり、蒸したり
という調理が良いです。
また、サンマやアジなどは血を補いながら巡りを改善してくれる
食材の代表です。南蛮漬けや焼いて召し上がるときなどに黒酢を
組み合わせるとさらに、血巡り効果がUPします。

☆血の巡りを改善する食材
いわし・さんま・さば・あじ・かに・玄米・玉ねぎ・にんにく・にんにくの芽
らっきょう・にら・ねぎ・しょうが・みょうが・なす・そば・黒豆・
黒きくらげ・山椒・花椒・シナモン・紅花・サフラン・バラ・うこん・桃
さくらんぼ・黒酢・ウコン茶・紅花茶・バラ茶・シナモン・紅茶・ほうじ茶
ウーロン茶・・・

温めれば血が巡る、と考えて辛味(唐辛子やショウガ、ねぎ)
のものを使いすぎると血が不足気味の方は体に熱がこもってしまい、
のぼせ感が強くなることがあるのでご注意ください。

・ぶらぶら運動を朝夕に
『ぶらぶら運動』は気功の動作の一つなのですが、簡単なので
無理なく続けやすく、続けることで気血水の流れも改善しやすくなり
ます。
肩幅に足を開いて立ち、肩の力を抜いて、トントンと
かかとを上げ下げして体に小刻みに振動を与えていきます。
だいたい5分くらい朝夕にやってみてください。
食べ物だけで血流を改善するというよりも、やはり自分の体を
動かす、ということも大切になります。
毎日少しずつでも続けていくことが大切です。
気功講座では季節の養生や、食べ物、気功法などを
お伝えしています。ご興味のある方は是非ご参加ください。