Oct.19 2018 | category:漢方養生
秋の土用と養生
秋の土用と養生
明日、10月20日は『秋の土用入り』の日となります。土用明けは11月6日、7日は『立冬』となります。
『土用』という期間は年に4回巡ってきます。
立春、立夏、立秋、立冬の前の約18日間が土用期間となり、
例えば今回は秋の土用で土用明けに『立冬』となり、
冬に向けて秋の疲れを取っておく期間、体を立て直す期間となります。
今年は猛暑から9月は毎週のような台風に翻弄され
その後は急激な冷え込みとなり、身体は自分が思っている以上に
疲れています。それが、実感できなかったとしても、
なんとなく胃が重たい、寝ても疲れがとれない、
なんとなく風邪っぽい、のような感じで『なんとなく』
の不調として現れているかもしれません。
風疹が今は流行し始めているようですが、この時期に
体調を立て直しておくことで秋以降の感染性疾患の
予防にも役立ちます。
秋の土用は次の『冬』に向けての体の立て直し期間。
冬には五臓の『腎』の働きが低下しやすく
ホルモンの分泌が弱くなり、月経不順が現れたり
血流の悪化で節々が痛み出したり、
夜間のトイレや、物忘れが進行しやすくなります。
いわゆる『老化』が進みやすい時期です。
冬になってから色々な対策をするのではなく
今のうちから冬に備え、『腎』の働きを補っておく、
それが自分の生命力や免疫を強化していくことにつながります。
![](https://natsume-ya.com/wp/wp-content/uploads/2018/10/942412-300x231.jpg)
秋の土用の養生で冬に備える
土用の時期は無理をせず、身体を休める時期。特に『土』の時期は胃腸にトラブルが出やすいので
油っぽいものや甘いもの、ナマモノは控えて
特に下半身や腰を温めるようにしましょう。
激しく汗をかくような運動は控え、できるだけ
体力を温存したい時期です。
食べ物では黒いもの、黒豆や黒キクラゲ、黒ゴマ、ひじき、や
木ノ実の栗、クルミ、山芋などを積極的に取り入れたり、
足湯などを心がけて見てください。
『腎』を守る、というのは自分が自分、家族のためにできる
最大の養生ですよ☆
冬に向けて自分の身体について意識を向けていくのも良いですね。
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