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長野市にある漢方とハーブのお店なつめやブログ

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Jun.11 2019 | category:養生

色々な発熱・熱証

色々な熱証


東洋医学では体の中にできる熱・寒でその時の
エネルギーの状態をみます。
単純に熱証は『体が熱っぽい』という状態を指すわけではありません。

身体の熱と精神の熱


『熱』は身体だけでなく、精神にも生じます。
『身体的な熱』は元々エネルギーの状態が強いタイプの方です。
やはり、見た目にもエネルギッシュだったり、疲れ知らず、という方に多いです。
一方、『精神の熱』というのが東洋医学ならではの視点です。
精神の熱が
・良い動きをしている時=エネルギーが充実している
やる気がみなぎる、エネルギッシュ
・動きが良い状態ではない時(気滞)=エネルギーが溜まってる
ストレスが溜まって発散できていない・イライラする・眠れない

という大まかな表現になります。
ストレスが溜まりやすい、緊張しやすい、という方はエネルギーの流れが
滞りやすい『気滞(きたい)』という状態になりやいです。

気持ちの面で熱=エネルギーが充実していてそれをうまく使えている時と
そうではなく、エネルギーが溜まっている状態になってしまうときがあります。
溜まっているエネルギーを発散しようとお酒を飲んだり、食べ物で発散したり
運動で発散したり、と無意識の中で『発散』させようとしています。
ただし、お酒を飲んだり、食べ物(辛いもの・甘いもの)で発散させようとすると、
さらに熱を溜めてしまうことがあります。

元々の性格的なこともありますが、溜め込んでしまう、という方もいます。
その場合、その溜まったエネルギーが人によっては
・発熱・下痢・出血・湿疹(アトピー)
という熱を身体の外へ出そうという身体表現が体調変化として現れることがあります。
元々の身体的にもエネルギーが比較的強い方は発熱(高熱)・出血(特に鼻血)、と言った形を
とることが多いですが、そうでない場合は下痢や湿疹という形をとることがあります。
また、便秘などをしているとやはり排泄での熱の発散ができなくなるので
熱がたまりやすくなります。
わかりやすい例で言えば、便秘をすると吹き出物がでる、と言った感じですね。
(夏は特に便秘しやすく、熱がこもりやすくなりますから
肌荒れが気になる方は辛いものを食べるのは控えた方が賢明です。)

基本的には『熱』というものを発散させるときは体を動かして汗をかいた方が良い
と考えています。
ためすぎて体調変化として出ないようにした方がいいわけです。
汗を書く、と言っても大汗かくようなほどではなく
汗ばんだな、という程度位とどめておいたほうが身体のエネルギーを
消耗しすぎることがなく、運動して疲れる、ということは防げます。
特に女性は汗をかきすぎると『血』の消耗に繋がってしまい
血の巡りが悪くなってしまうことがるので要注意です。

汗をかく、というのは熱の発散になり、
夏でも汗をかけないと熱がこもりやすくなってしまいます。
子供でも熱中症などで痙攣などを起こしてしまうことがあります。
日頃からよく遊ばせて汗をかきやすい状態にしておいてあげることが
大切です。
また、大人でも冷房が効いた中にずっといると下半身が冷え切ってしまい
熱が頭部にたまりやすくなります。汗をかいているからと言って
氷の入ったものを飲んだり、冷たいもの、生物を食べたりしていると
熱がこもりやすくなってしまいます。
夜は足湯をしてしっかり下半身を温め、頭部はアイスノンなどで冷やすようにする
のがオススメです。

夏は夏野菜で熱を冷ます


食べ物では熱を発散させる辛味のものがありますが、前述したように
熱がかえってこもってしまうこともあります。
辛味のものを食べて水分をがぶ飲みして胃腸を働きを弱めてしまいかねません。
また、辛味のものは一時的にエネルギーが上昇するので
スッキリして、元気になったような気がしますが
そのあとにドッと疲れる元になったり、イライラの元になりやすいので
要注意です。
キャンプなどで焼肉、ビールなどで楽しくやった後に
ドッと疲れたり、夜に眠れなくなった、なんて経験ありませんか?

夏はトマトやキュウリ、ゴーヤ、などの夏野菜や海藻などを食べて
日頃から熱が体にこもらないようにしておきます。
ただし、生で食したりすると胃腸を冷やしすぎて
しまうことがあるので、サラダや味噌きゅうりで食べるよりも
お酢・生姜やミョウガ、シソなどを組み合わせてマリネのように
して食べた方が、夏バテの予防にもなります。

また、健康志向で玄米を食べるのも夏は控えめにして
せめて5分づき米に押し麦などを加えるなどするくらいにして
熱が便や尿などの排泄物で発散できるようにしておくと、
『精神の熱』がこもらず、夏でもあまりイライラしたり、眠れない、などということを
防げるでしょう。