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長野市にある漢方とハーブのお店なつめやブログ

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Jan.15 2019 | category:薬膳養生

冬の土用の養生・うなぎ

冬の土用の養生・うなぎ


今年(2019年)の冬の土用は1月17日〜2月3日
2月4日は立春、2月5日は旧暦の元旦です。
2月3〜5日にかけて大きくエネルギーが変化していきます。
土用の期間は土いじりや、家の建築、リフォームなどは控えた方が良い、
と言われています。”土”に関わることはお休みさせて、土を復活
させて、次に来る季節、春に向けて体を整いはじめる準備を
していきます。
土を復活させる、というのは体でいうと胃腸の働きを
整える、ということです。
五行の考えでは木・火・土・金・水の
土は五臓では”脾”の働きと関連しています。


特に冬の時期は寒さで『腎』の働きが低下し、
体がむくみやすかったり、年末年始の暴飲暴食などにより
胃腸が疲れていたりして、体がスッキリしにくい時期です。
小正月を過ぎて少しずつお正月気分が抜ける土用の時期に
胃腸の働きを回復させて、春に向けて少しずつ準備していきます。

土の時期は甘いものに要注意!土用の養生


土は湿り気があまり得意ではありません。
この湿り気というのは食べ物では『糖質』や『乳脂肪』が
相当します。
糖質といっても、あくまでも甘味料の入ったものとして
理解してください。米を代表とした穀物は対象と、私は
していません。
砂糖はフライパンに載せて熱を入れると溶けて水が出てきます。
体の中でも水が生じ、そこに冷えが加わると
痰のようなネバネバしたものが生じてきます。
そして、それらが溜まったまま春になると・・・
花粉症の症状に発展していくことがあります。
この時期の過ごし方は春に向けてとても大切な準備期間になります。
土用の時期は甘いものやスイーツにくれぐれもお気をつけくださいね。
(そのあとのバレンタインデーは甘い誘惑です)
また、甘味は体を緩める作用があるので、糖質が多いと
体が緩んで風邪をひきやすく、治りにくくなります。

甘いものを控え、体を冷やさないようにしていると花粉症だけでなく
体が緩まないので、風邪もひきにくくなります。
そのようにして、土曜を過ごし、開けたら、少しずつ
体の中の気血を巡らせデトックスさせながら春を迎えていきます。
エネルギーの発散をする、という事ですね。
これには気功はぴったりですが、そのほかにはヨガもおすすめ。
汗をかきすぎるような運動はまだまだ寒い時期なので
かき過ぎて却って体が冷えてしまう事があります。

冬の間に気血は体の奥の方で停滞している事が多く、
それが巡り始める春になって花粉症や肌荒れ、不眠、などのような
症状が出やすくなります。

土用の薬膳・うなぎ


土用丑の日に鰻を食べるというのは夏のイメージですが
土用のうなぎは本来、脂がのる冬が旬です。
どの動物でも秋から食欲が増し、冬眠に備えます。
冬眠している間はほとんど食べないわけですから寒い時期
しっかり脂を蓄えようとして身が柔らかくなります。
人間でも秋以降は食欲が増し、寒さに備えて身体が肥えます。
薬膳的にはうなぎは
補気・補血・補腎・養肝・活血・祛風湿・強筋骨
甘/平/肝・脾・腎というように記されます。
ちなみに、今年の土用の日は1月28日とされています。

体が疲れやすく貧血傾向、また血の巡りが悪く足のしびれ、腰の重だるさ
などがある方にオススメとなります。
女性向けですね☆