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長野市にある漢方とハーブのお店なつめやブログ

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Oct.21 2018 | category:薬膳

薬膳とごま油の使い方

薬膳とごま油の使い方

色々な油があり、それぞれの産地などによって
薬膳的な性質の違いがあります。
ごま油も日常的に使うことが多い油の一つかと思います。
毎日使う調味料ですから、少し薬膳的な視点で
油を選んでみると料理の味もですが身体も変化してくるかと思います。
まずは白ごま・黒ごまについての薬膳的な性質の違いを
知っておくと、季節や身体の状態で選びやすくなるかと思います。

白ごま・黒ごまの違い

良質なたんぱく質、不飽和脂肪酸などの脂質、カルシウム・鉄などのミネラル類などを豊富に含みます。滋養強壮作用があり、日本でも忍者食や仙人食のようなものに
使われていたと言われています。
脂質の中でもビタミンEが豊富なので血流を改善させてくれます。
どちらも栄養学的には大きな違いはないと言われていますが、
薬膳的には性質が違うので自分の体質や季節によって
使い分けできると良いかと思います。

白ごまは身体を冷やす性質があり、肺・大腸・脾の臓腑に働きかけ
ます。便秘の改善や、皮膚の炎症などがある方、また、暑い時期には
白ごまを選んだ方が良いかと思われます。

黒ごまは身体を温める性質があり、肝・腎に働きかけます。
特に冷えやすい方、肌が乾燥したり、髪の毛の白髪が気になる方
目が疲れやすい方、は黒ごまがオススメ。
妊活されている方などは黒ごまをよく使う料理を
意識してみるといいですね。(お通じがゆるい方は使いすぎに注意です)
また、冬は黒ごまを使ったほうれん草の胡麻和えなどはとっても簡単な
薬膳となります。

ごま油は種類によって用途を変えてみよう★

さて、ごま油ですが、白ごま油はそのままスプーンで
飲めば、便秘解消につながり、
皮膚の炎症がある方は白ごま油を塗ると良いです。
白ごま油は主に調理用で使います。

黒ごま油や焙煎圧搾されたものは調味料として
最後にふりかけごま油の香りをつける風味付けに
使います。

焙煎圧搾されたものをさらに高温で調理にするというのは
せっかくのゴマの中にある不飽和脂肪酸の
働きを低下させてしまいかねません。

不老長寿の油と言われるごま油
最後に一振りして使う方がごま油の特性を
活かしきって使っていきましょう☆

こちらもご参考に
『視力回復と薬膳養生』